とあるお化けと探偵と
とあるお化けと探偵と

登場人物

T    = 探偵 兼内 無斗 (かねうち ないと)

E    = 江戸山 参汰 (えどやま さんた)

M    = 松影   (まつかげ)

S    = 貞枝   (さだえ)



■設定

季節は夏くらい。幽霊だし。トイレのドアと窓らしきものがあれば動作がよりリアルになるかもね。


■小道具

冷蔵庫 まんじゅう 合鍵 江戸山の手帳とペン 兼内の手帳とペン(あるといいかもくらい)兼内は眼鏡


シーン 1

E001「先生、こちらが依頼人の松影さんです」
M002「よろしくお願いします」
T003「どうも、探偵の兼内です。どうぞよろしく」
M004「はい…ではさっそくですが…」
T005「えぇ、お願いします」
M006「こちらです」
T007「ふむ…ずいぶんとまた…閑散とした…」
M008「昔から部屋に物を置くことがあまり好きではなくて…」
T009「なるほど…しかし、テレビもないとは…今時、珍しいですな」
M010「仕事が忙しくて家は眠りに帰る程度なので…」
T011「なるほど、大変ですね」
E012「先生は基本テレビを見て暇をつぶしていますからね」
T013「江戸山!お前はまた余計なことを!」
E014「ごほん、それでは、改めて今回の依頼内容の確認をさせていただきます」
M015「はい」
E016「松影さんがこの家に住んで約3年…今までは何事もなく平凡に暮らせていたのに、
    数週間前から突然謎のうめき声に悩まされるようになる…
    それにより夜眠ることが出来ず睡眠不足…霊能力者の人たちに除霊も頼んだが、声が消えることはなく、
    もしかしたら霊ではなくほかに原因があるかも知れないのでそれを究明してほしい…と」
M017「そうなんです…もう恐ろしくて恐ろしくて…」
T018「どうせ眠りに帰るだけの部屋なら引越せばいいのでは?」
M019「できればそれは避けたいんです」
T020「なぜ?」
E021「先生、そんなんだからモテないんですよ」
T022「あん?それが今、これとどう関係あるんだ?え?」
M023「実は隣の部屋の人が…好きなんです……」
T024「つまりそれはあれですか?お隣にお住いのお方が、肉じゃが作りすぎちゃったの。
    おいしいかわからないけど良かったら食べて?なんて展開があったりして、
    そういうムフフであはんな関係にこれから先 発展させていきたいという願望をお持ちであるが故に
    ここから離れたくないとか言うそういうあれですか?」
M025「そういうあれです」
T026「なるほど…解散!」
M027「もし解決してくれたら、その時の依頼料はこれでいかがですか?」
T028「いや、私は応援しますよ。えぇ、あなたのような若者はこれからの日本を背負って立つ立派な人間だ。
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