魔法の鏡の使い道
魔法の鏡の使い道
登場人物
白雪姫 十歳の女
クロエ 白雪姫の母
狩人 鏡の中身をやっている
アープ 水を売る駆け出しの詐欺師
枠の中に仮面をした狩人がいる、これは鏡。銃を向けている。
この国の女王クロエは、油断していたため鏡に背後をとられて手を上げている。
クロエ「まさかこうなるとはね」
狩人 「いつ如何なる時も油断をしてはいけないな。そう、鏡にもね」
クロエ「今までずっと騙してきたわけね。ずるい鏡」
狩人 「それはお互い様だ。お前も密猟、密売、密輸と手を染めてきたろう」
クロエ「それは景気回復のため仕方なく」
狩人 「そんなお前に選択肢をやろう。死ぬか、一切の犯罪をやめるか、私に世界で一番美しい人が誰かを聞くかだ!」
クロエ「…」
狩人 「確かに、辛い選択だと思うけどな」
クロエ「いいや、あんたやっぱり良いヤツだろう。更生させようとしてるな」
狩人 「しかし、選べ!」
クロエ「…。世界で一番美しいのは誰ですか」
狩人 「やはりそれを選んだか…あんたには犯罪をやめてもらいたかったんだけどな」
クロエ「まあ国の命運がかかってますからね」
狩人 「世界美しい人番付の一番は、白雪姫だ」
クロエ「はあ」
狩人 「あれ、嫉妬に狂って暗殺しに行かないの?」
クロエ「どんな人間だと思ってるんだ。白雪姫は私の娘だぞ」
狩人 「フリでもいいから、殺しに行ってくれないかな」
クロエ「無理だよ。フリでそのテンション保てないよ」
狩人 「毒殺でどうだ」
クロエ「いやだからやらないって、その線で進めないでくれよ」
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