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キラーマシン取扱説明書

女　私はキラーマシン。ある科学者によって、人を殺すために作られたアンドロイ
　　ド。私はある人物を殺すためにここにやってきたの。

☆ポーズを決める女。男、女が動かないので前を通り過ぎようとする。
　前を通り過ぎるか通り過ぎないかのところで、女が男の尻にキックを食らわせる

男　痛っ！
女　ミッションコンプリート。さらば！（走って去ろうとする）
男　えーーーー！！
女　え？い、生きてるの！？
男　生きてますけど！？
女　なんてこと。あなた、もしかして不死身？よし、こうなったら、あの技を、使うし
　　かない。これだけは、使いたくなかったけど。なぜならこの技を使うと、私の防御
　　力は、著しく、下がってしまう。だからきっと、この技を外したら、逆に私が殺され
　　てしまうの。でも、躊躇なんか、してられない。私は、この技で、絶対に、仕留めて
　　みせる！
男　ちょっとちょっと、ちょっと一回待とうか？
女　はい。
男　あ、意外に素直
女　私、素直なの
男　あぁ、自分で言っちゃうんだ
女　私、自分で言っちゃうんです
男　そう。まあいいや。ちょっといろいろ質問してもいいかな
女　質問？（首をかしげる）
男　うん。この１、２分の間に謎が５つくらいあったからね
女　５つ？（逆側に首をかしげる）
男　まず、しょっぱなからなんだけど、君は自分のことをキラーマシンって名乗ってたよ
　　ね？キラーマシンって何？
女　（笑顔で）人を殺すロボットのことよ
男　そんな素敵な笑顔で言うことじゃないよね。
女　まあ、素敵な笑顔なんてお上手ね
男　・・でさ、ある人物を殺すためにやってきたって言ってたじゃん。俺のこと？
女　はい
男　うーん。これ、俺が言うことじゃないかもしれないけど、ターゲットの前で誰かを殺
　　しにきたことを言っちゃダメだと思うんだ。
女　えー、なんでなんでなんで〜
男　急にかわいいな。なんでか〜？説明いるかな〜？
女　教えて教えて〜
男　うん、教えちゃう。えーっと、じゃあさ、仮に君の目の前に、突然誰かを殺しにや
　　ってきたなんて口走ってる人が現れたらどうする？
女　逃げる。
男　でしょ
女　あー、そうだね。びっくり
男　わかった？
女　うん、わかった。ピッピ、ピピッピ、ピピピピピ。アップデート完了（正面向いて敬
　　礼）
男　ところどころかわいいな。
女　あれ？じゃあさ、おかしくない？
男　なにが？
女　どうしてあなたは逃げなかったの？
男　だって君には殺されない自信があるもん
女　えー、おかしくなーい？私、キラーマシンだよ
男　現にこうして生きてるし
女　どうして生きてるのー！？
男　そこに戻るんだ。
女　ねえねえ、どうして？どうして？
男　逆に聞いてあげようか。どうして蹴りで殺せると思ったの？いや、蹴り殺すってこと
　　もたまにあるよね。蹴るのはいいや。でもさ、どうしてよりによって尻を蹴るの？尻
　　って一番丈夫だと思うんだよね。
女　あー、そうだね。びっくり

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