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フィイクのからくりTV

.フィイクのからくりテレビ
フィイクのからくりテレビ

　　　　　　第３稿　２０１４年２月１９日作成
　　　　　　　　　　作　山上祐輝
.登場人物
登場人物

○ふぃいく　少年（１０歳位）
寂しがり屋の少年。今日は誕生日なのに、家にひとりぼっち。寂しくてテレビをつける。

○ニーア　からくり１号　（１８歳）
ふぃいくが創りだした母のキャラクター。歌と踊りが得意で、アイドルを目指している。

○エドナ　からくり２号　（１３歳）
フィイクが創りだした兄のキャラクター。勝ち気で色々なものに喧嘩をふっかける。

○アリス　からくり３号
フィイクが創りだした姉のキャラクター。様々なことを仕切ろうとする。

○エリス　からくり４号
フィイクが創りだした想像の妹。大人しくて引っ込み思案。何かあるとびっくりする。

.セリフ
フィイクのからくりテレビ

部屋。暗い。

フィイク（声）「ただいまー。」

部屋の灯りがつく。
フィイク、下手から帰ってくる。

フィイク「今日が誕生日のフィイク様がお帰りですよーっと。・・誰もいない。そうだよねー。親は二人とも仕事で遅い。兄弟はみんなおでかけ。ま、いつものことなんだけどさ。１０歳の誕生日くらい、早く帰ってきてもいいのに。僕の思ってた誕生日とはだいぶ違う。こう、華やかで、人間模様があって、希望があって、胸がドキドキして。」

フィイク。リモコンのスイッチを手に取る。

フィイク「はーあ。なんか寂しい。テレビでもつけて気分を紛らわせようかな。・・・最近買ってもらったからくりテレビ。からくりで作った登場人物やジャンルを選んで自由に物語を楽しめる、新時代の飛び出す映像のニューテレビ！ちょっとくらい、思ってたようになるかな。・・・はあ、一人で言っても虚しい。早速つけよ。」

フィイク、スイッチを入れる。
４人のからくりが浮かび上がる。
からくり１号ニーア、からくり２号エドナ、からくり３号アリス、からくり４号エリス。
からくり達は動かずにうつむいている。

フィイク「キャラクター選択モード。」

音楽。
キャラクターが一斉にそれぞれの動きをしだす。

フィイク「やっぱり寂しい時は音楽かな。からくり１号、ニーア。これは母さんのニーアをモデルに作ったんだ。色々できるし、きっと華やかな気分にさせてくれるはず！からくり１号、ニーアを選択。ジャンルは音楽。スタート！」

ニーア「仰せのままに。（頭を下げる）」

照明と音楽が代わる。
ニーアが単独でアイドルの歌と踊りを披露する。
他の３人は観客。盛り上がる。
徐々にエスカレートして、ネタに走っていく。

ニーア「健一郎さあーん！（テレビの向こうに必死にアピール）」

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