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「もういいかい」―「murderだよ」

「もういいかい」―「murder(まあだ)だよ」

　【登場人物】

♂　看守(怪人・警備員）

♂　上田(うえだ)　明(あきら)
♂　田村(たむら)　真也(しんや)
♀　村木(むらき)　祥子(しょうこ)
♂　木藤(きとう)　勝幸(かつゆき)
♂　藤井(ふじい)　尚斗(なおと)
♀　井上(いのうえ)　恵実(えみ)

※　怪人の声（音響）　　その他の声（エキストラ）

【プロローグ】

　　上田　板付き
　　看守　登場

看守　　　「彼の名前は上田明、二六歳。職業は会社員。家族構成は五四歳の父と五一歳の母との三人家族となっています。
　　　　　　しかし、ある日を境に彼の肩書きは一変します。彼は…、殺人犯になってしまいました。…動機は『復讐』。
　　　　　　そして、その舞台は彼の母校の敷地内。高校の同窓会の帰り道でありました。
　　　　　　…はじめまして。ここは、とある時間、とある場所に存在する、とある刑務所。
　　　　　　そして私は、この刑務所の看守を勤めている者です。…それでは、ごゆっくりご覧ください。」

　　看守　退場（舞台上には明だけとなる）

明　　　　「もういいか〜い。」
一同　　　「（声）まあだだよ〜。」
明　　　　「もういいか〜い。」
田村・村木「（声）まあだだよ〜。」
明　　　　「もういいか〜い。」
声　　　　「まあだだよ〜。」※怪人の声（合成したような声色で、音響で流したい。）

　　明　退場

　【一場】

　　明以外の全員　登場（木藤のみが酷く酔っ払っていて、藤井が支えている）

藤井　　　「おい、勝幸、大丈夫か？」
木藤　　　「尚斗〜、俺はさ、嬉しいわけよ。またこうして集まれたのがさ！」
藤井　　　「分かったって！それ何回目だよ。」
木藤　　　「しっかし皆、変わってねえなぁ！」

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