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セーラー服と鬼金棒

1.　　　河合奈月(カワイナツキ)

2.　　　中浦泰陽(ナカウラ　タイヨウ)

3.　　　水野緑(ミズノミドリ)

4.　　　火室未来(ヒムロイツカ)

5.　　　杉村地洋(スギムラチヒロ)

6.　　　金川謙(カナガワケン)

7.　　　校長・司会

・・・４、本を読んでいる。

４「一、何人足りともセーラー服を所持してはならない。ニ、何人足りともセーラー服を着用してはならない。三、何人足りともセーラー服を売買してはならない。四、これは実物のみにとどまらず、被写体等にも当てはまる。五、以上はいかなる目的がある場合でも破られてはならない。…セーラー服取締法。この国が定めた、法律。

・・・２、入ってくる。

２「よぉ、イツカじゃないか。
４「あっ、タイヨウ先生。どうしたんですか、こんなところで。
２「イツカこそこんなところで何を？
４「本を読んでいるんです。
２「本を、ねぇ…。
４「何です、生徒が校内で本を読んでいたら、おかしいですか。
２「いやいや。むしろ感心だよ。問題は、場所なんだ。
４「廊下で本を読むことの、何が問題なんですか。
２「ただの廊下なら何も言わないよ。問題はその、背中の扉だ。
４「扉…ですか？
２「そう。この扉の向こう側には何があるんだろう？
４「今の私には何も見えませんけど。
２「僕は気になるんだよなぁ。さぁ、そこをどいてくれるかな、イツカ。
４「…ごめんなさい、私この扉に寄りかかって本を読むのが大好きなんですよ！
２「そりゃまた随分と変な嗜好だな。
４「い、いけませんか？
２「頼むよイツカ。僕は君に処罰を与えたくはないんだ。
４「──脅しているんですね。
２「君たちが何をしようとしてるのか。これを知っているのは僕だけだ。なぁ、入れてくれないか。
４「…。
１「(裏より)いいよ、イツカ。
４「でも！
１「先生、どうぞ入ってください。カギは開いてますから。
２「それじゃあ失礼して、と。

・・・２、ハケる。

４「ナツキさん…。

・・・３と６、入ってくる。

３「ちょっと、どういうことよ。

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