タイムリミット
TIME・LIMIT
登場人物
A スパイ
B スパイ。Aの妻
C 敵組織の一員
D 組織のボス
E Cの同僚
舞台はとある組織のアジト。忍び込んだ二人のスパイ。二人は夫婦。
A 「よし、間違いない。この部屋だ」
B 「早く探して逃げよう」
A 「そうだな」
金庫を見つける二人。
B 「あれかな?」
A 「多分な。マイクロチップはあの金庫の中だ。鍵、開けられるか?」
B 「やってみる」
金庫の開錠を試みるB。
A 「どうだ?」
B 「うん、いけそう」
A 「さすがだな。よろしく頼むぜ」
B 「OK」
作業するB。Aは周囲を見張っている。
B 「ねえタカシ」
A 「お前本名で呼ぶなよ」
B 「いいじゃん別に。覚えてる?明日が何の日か」
A 「え?なんだっけ?」
B 「ちょっと!忘れないでよ。明後日は私たちの結婚記念日でしょ?3回目の」
A 「ああ。そうだっけか」
B 「私フランス料理食べたいんでけどいいかなあ?ねえ、高いトコでもいい?」
A 「ああいいぞ。この仕事が終われば、クライアントからたっぷり報酬がもらえる。フランス料理でもアフリカ料理でも食わせてやるよ」
B 「やったね!あと、骨休めに旅行にも行きたいよね」
A 「そうだな。だがまずは、目の前の仕事を片付けないとな。俺たちは超一流のスパイなんだから」
B 「うん」
A 「じゃあ働いてくれ。口を動かす前に手を動かせ」
B 「分かってるよ…よし、開いた」
A 「さすがだな」
B 「任せといて」
A 「これがマイクロチップだな…これをクライントに届ければ…」
B 「任務完了だね!」
A 「ああ。じゃあ、早く逃げるぞ」
そこに、組織のメンバーCが登場。
C 「逃げられては困りますね」
A 「いつの間に」
C 「見事に引っかかってくれましたね。私たちの仕掛けた罠に」
A 「罠?」
C 「あなたたちをこの部屋におびき出すための罠です。偽のマイクロチップを餌にしてね」
B 「え?偽者なの?」
C 「そして」
リモコンを取り出すC
A 「おい、なんだよそれ」
1/9
面白いと思ったら、続きは全文ダウンロードで!
御利用機種
Windows
Macintosh
E-mail
E-mail送付希望の方は、アドレス御記入ください。