俺の右手がうしくんで左手がかえるくんで
「俺の右手がうしくんで左手がかえるくんで」

                           録沢京

相沢ゆう
茜沢ひかる
安藤満子
渋澤重蔵
二宮翔
間島総一郎
敵幹部1
敵幹部2
敵幹部3
女記者
空木レイ
空木ライ(声のみ)
レイ母
敵戦闘員(複数)




シーン1・改造人間相沢ゆう、誕生!

   ここは悪の組織・「空プロ」の拷問部屋。
   ゆう、椅子に縛り付けられ気を失っている。
   ゆうに光が集まる。

敵幹部1 「ふふふ……目が覚めたかね?相沢君」

   相沢ゆう、目を覚ます。

ゆう   「こ……ここは?」
敵幹部2 「ここは人間の自由を謳う組織・『空プロ』」
敵幹部3 「相沢ゆう、貴様には色々と話してもらいたいことがあるのでな……」
ゆう   「空プロ?何のことだ?俺はこんな……何で縛ってるんですか?え?け、警察呼びますよ!訴えてやる!」
敵幹部1 「私のことかな?(警察手帳を見せる)」
ゆう   「そんな……!何なんですか、あんたたちは!」
敵幹部2 「質問をするのはこちらだ。久遠カンパニー社員番号1004282、相沢ゆう」
ゆう   「え。何でうちの会社を?ライバル会社の社員かなんかか、あんたら!」

   とたんに敵幹部1が、ゆうの椅子をがん、と蹴る。

ゆう   「っつう……」
敵幹部1 「我々をそのような輩と一緒にしないでもらいたいな」
敵幹部2 「貴様は質問にだけ答えればいい。相沢ゆう。貴様は確かに久遠カンパニー総務課社内相談係・通称「何でも係」所属だったな?」
ゆう   「た、確かにそうだが……でも今日から……」
敵幹部3 「今日、から?」
ゆう   「今日から配属だったんだ、だから早目に家を出て、駅にむかってて……そこであんたらにさらわれたんだ!思い出した!」
敵幹部1 「どういうことだ、これは。」
敵幹部2 「確かにデータには先月から……」
ゆう   「その通りだ!だがな、忘れ物があったんだよ!」
敵幹部3 「どういうことだ?」
ゆう   「俺だ!」
敵幹部2 「お前?」
敵幹部3 「お前か?」
ゆう   「俺が異動してくるということを、その『何でも係』に忘れられ、俺を送りだした元の社内広報部にも忘れられ、俺は一か月間空気に……」
敵幹部1 「その間貴様、何をしていたんだ?」
ゆう   「え?いや……気付いてないならラッキーって、普通に遊んで……(照れ笑い)」
敵幹部2 「最低だなお前」
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