大人のシェアハウス
大人のシェアハウス

東京都板橋区とある一軒家。
3人の妙齢の女性が慎ましく共同生活を送っている。
優佳(33歳)無職 実家が裕福な為経済的には問題ないが、引け目があるのか家事を引き受けている。
麻友子(29歳)製菓メーカーのセントラルキッチン勤務
はるみ(33歳)大手百貨店の一般事務職
彼女らは大学の同好会がきっかけで友人同士に。
やがてはるみの就職をきっかけに3人で住むようになる。


【オープニング】

部屋着姿の優佳が台所から弁当を二つ持って居間へ入ってくる。
そのまま居間に座る優佳、新聞を見出す。
二つの目覚ましが同時に鳴る。
目覚ましが止められ、麻友子とはるみがバタバタと出勤の準備に取り掛かる。

麻友子「ねぇ歯磨き粉もうないよ?」
優佳「買っとくー」
はるみ「あたしのブラウス知らない?」
優佳「昨日洗濯してはるちゃんの棚に入れたよ」
はるみ「あ、あった。サンキュー!」
優佳「ねぇ今日は定時で帰れそう?」
麻友子「うん」」
はるみ「あたしはびみょう」
優佳「定時じゃなかったら連絡ちょーだい。今日鍋にするから」
麻友子「何鍋?」
優佳「きーむちぃ」
麻友子「やったー!」
はるみ「いつもありがとね」
優佳「いーのいーの、どうせあたし毎日がホリデーだから」
はるみ「助かってるわー」
麻友子「優佳ちゃんのご飯おいしいもんね」
優佳「うふふ。はい行った行った。遅刻するよ」
部屋着のまま二人を見送る優佳。
麻友子とはるみが出て行った後、優佳はあくびをしながら散らかった部屋を片付けはじめる。



【錬金術】
居間、麻友子がスマホでゲームをしながらゴロゴロしてる。
はるみが会社から帰宅してくる。
手に郵便物を持って、仕訳しながら部屋に入ってくる。

はるみ「ただいま〜」
麻友子「お帰り〜遅かったね〜残業?」
はるみ「うん、新人君の尻拭い、疲れたわ。」
麻友子「お疲れさーま」

はるみ、三人宛てのキレイな封筒を発見。
それは共通の友人、美咲からの結婚式の招待状だった。

はるみ「ん?はいこれあんたに(優佳へ封筒を渡す)これ優佳宛て、こっちあたしか。」
麻友子「んん?え?美咲ちゃん結婚するの!!??ええーーー」
はるみ「結婚式の招待状だもんね。するんじゃない?」
麻友子「まゆ知らなかったぁ!はる姉ぇ知ってたの??」
はるみ「うん?まぁボチボチ」
麻友子「えーーずーるーい!なんでまゆには内緒なのぉ?」
はるみ「いや内緒とかじゃないでしょ?あたしはほら、美咲とは同期だし。」
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