お見合いをぶちこわせ!
タイトル:お見合いをぶちこわせ!

登場人物

・日比谷アキト…彼女いない歴=年齢。大学2年生。地味。
・国見シュウ…学内一のイケメン。お調子者。
・ジェニファー…シュウのお付きの人。世話係。どう見ても日本人。
・ハルカ…シュウのお見合い相手。お嬢様。世間知らず。

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アキト:はぁ?俺が?なんでだよ!!他のやつに頼めよ

シュウ:いや、お前にしか頼めないんだよ。俺、男友達っつったら、お前しかいないし。なぁ頼むよ

アキト:そんなに頭さげられても、無理なもんは無理だ。他あたれ、てか、男の俺じゃなく女に頼めよ。お前、女には不自由してないだろ?

シュウ:女に頼んだら、余計ややこしくなるだろう。勘違いしてストーカーにでもなられたら困るのは俺なんだぞ

アキト:お前はモテるからいいさ。もし、俺がお前の頼みをきくとして、実行してみろ。俺には一生、変なレッテルがついてまわることになる

シュウ:大丈夫だって!

アキト:何を根拠に大丈夫だって言ってんだよ

シュウ:いや、まぁ・・・(間)大丈夫だって!なぁ、頼むよ!!このとーり!!

アキト:全然大丈夫じゃないだろ!今の変な間は何だ!!

シュウ:頼む!俺を救ってくれ

アキト:・・・。帰る

シュウ:待ってくれよぉおおおおぉおお

アキトM:俺の名前は、日比谷アキト。彼女いない歴=年齢の大学2年生。そして、俺の後ろを涙と鼻水をたれながしながら追いかけてくるのは、学内一のイケメンで幼馴染の国見シュウ。シュウの家は、結構有名な老舗旅館を経営していて、シュウはその後継ぎ。事の発端はシュウの祖母、つまり旅館の大女将が突然、お見合いの話を持ってきたことから始まった。俺がこいつから逃げ回っている原因はこれだ。

シュウ:俺の恋人になって、お見合いの席を邪魔してくれ!頼む!

アキトM:そう頼まれたのが、つい数分前。お見合い相手がホモだと分かれば、相手の女性もひくだろうし、大女将も見合い話は今後持ってこないだろうってのが、シュウの考えらしい。合理的だと思う。だが、俺が恋人役をやるのはごめんだ!!

シュウ:フリでいいからさ!!恋人のフリで!本当に恋人にならなくていいから

アキト:頼まれてもならねーよ!フリだってわかってるよ

シュウ:えっ?恋人のフリしてくれるのか?ありがとう!!いや〜お前に頼んで正解だったよ!!

アキト:待てまてーい!!いつ俺がやるって言った

シュウ:さっき。ほら、行くぞ!!

アキト:ぐあっ!引っ張るな!つーかどこ行くんだよ。俺は帰るって…

シュウ:あ、もしもし、ジェニファー?迎えに来てくれる?

アキト:おい!誰と話してるんだよ

シュウ:しっ黙って。・・・あぁ、こっちの話。うん。アキトの衣装も車に乗せて。中で着替えさせるから。あとおばあ様に気付かれないように、よろしく

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