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優しさが人を傷つける一つの例

優しさが人を傷つける一つの例

女「そっか、彼女、いるんだ」
男「ごめん、気持ちはうれしいけど、その、友達で」
女「うん、ありがと」
男「好きって言ってくれて、すごくうれしかった。
　　お前には俺なんかよりもっといい男がいるよ。絶対」
女「中村くんっていつもそうだよね。いつも人のことを気づかって、優しいよね」
男「そんなこと、ないよ」
女「ううん、中村くんってほんとに優しい。でもね、その優しさが人を傷つけることもあるんだよ」
男「え？」

　　突然、芸人１、２が現れる。

男「え、誰？」

　　芸人１、スケッチブックを出し、めくっていく。
　　字や絵が書いてある。
　　芸人１が読みあげる。
　　芸人２が一言添えていく。

芸人１「『優しさが人を傷つける一つの例』」

芸人１『妊婦と思って席を譲ったら、ただの太った人だったとき。』

芸人２「あるあるあるある！」

芸人１『缶コーラをあけておいてあげる』

芸人２「炭酸がっ！」

芸人１『M男をほめる』

芸人２「けなしてあげて！　M男はいじめてあげて！」

男「ちょっと！」

　　男が流れを中断する。

　　男の方を見る芸人１、２。

男「誰だよ・・・」

芸人１『M男を無視する』

芸人２「それはそれで喜ぶ！」

　　芸人１、２、気にせずにネタを続ける。

芸人１『もう子供扱いはしてはいけないと親戚のおばさんがビックリマンシールを全部抜いてビックリマンチョコをプレゼントしてくれた。』

芸人２「普通のウエハースチョコ！」

芸人１『友達が録画したけど見れなかったというので、WBCの結果を事細かく教えてあげた』

芸人２「結果だけ知ったら映像見る気無くすパターン！」

芸人１『ミステリー小説の犯人とトリックを教えてあげる』

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