カリスマへの道
カリスマへの道
カリス政男
姫
撫子
五郎
明子
好美
初恵
正樹
ここは美容室「カリスマ」。
カリス政男がかっこよくポーズを決めている。
政男 俺、カリス政男。カリスマ美容師の卵。みんなは気軽にカリスマって、呼んでくれよな。オーケイ!それじゃ、俺の物語、楽しんでいってね、check it out!
音楽。政男、ノリノリで美容室の準備を始める。
政男 ここは俺の店、「カリスマ」。小さいけれど俺の城さ。(遠い目をして)いつか、俺が一千万貯めたら、東京一等地に店を持つんだ。その店の名前はもう決めてある。「Charisma so」今の店の名前にエス・オーが入る。ん?何でそんな名前かって?カリス政男・カリスマサオ・カリスマ・ソー、Charisma so!どうだい、イケてるだろ?
政男 おっと、そんなことしてる間に開店の時間だ。美容室「カリスマ」オープン!
開店の音楽。政男、かっこつけたお辞儀。
間。誰も来ない。
政男 さて、朝一で来る客はさすがにいないな。ここで少し俺の話をさせてくれ。俺の信条は、客の要望はどんな望みでもかなえる事さ。客は何を求めているか?どんな風に変わりたいのか?君たちにもあるだろ?(エセ外国人風に)「私がなりたかったのはこんな髪型じゃないわ!」「Oh、俺の髪の毛返してくれよ!」「No way!金返せよ!」オー、ワキャリマース、ソノトーリデース。で・も、真のカリスマには、そんな事はないのさ。(遠い目をして)俺もまだ、未熟だから客の望みは全てわからないけど、いつもかなえてあげようとは思ってるんだ。思ってるんだ、ぜ?
入店音。最初の客、姫が来る。
政男 おっ、ラッシャイアセ―。「カリスマ」へようこそ!
姫 急いでるんですけどー。
政男 はいはいこちらへどうぞー。(席へかけさせる)今日はどうします?
姫 あのね、姫。
政男 姫?
姫 お姫様みたいにしてほしいの。
政男 あーなるほど、お姫様ね。オーケイオーケイ!カリスマ美容師の卵、このカリス政男なら、どんな望みもかなえてあげるよ。
姫 いーから早くして。
政男 オーケイ!まずは、ちょっと失礼。
政男、姫の髪をぐちゃぐちゃにする。
姫 え?え?何?
政男 ここに、これをのせれば!
政男、やすっちいティアラを持ってきて姫の頭に乗せる。
政男 さあ、鏡をごらんあれ。
姫、鏡を見る。
姫 へ?
政男 どう?このボリューミイなヘア、そしてこのティアラ!まさしくお姫様だろ?
姫 あー本当だ、すごい、お姫様ね!
政男 六千円になりまーす。
レジ入金の音。姫去っていく。
続いて入店音。撫子が来る。
政男 ラッシャーイアッセー。
撫子 どもー、どもどもー。(椅子に座る)
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