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日本無責任警察

　
　　　　　　『日本無責任警察』

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　竹村直久
　

　

　　　　　　　　　　登場人物

　　　　　　　　　　赤岩哲夫（42）主任刑事。
　　　　　　　　　　舘川広樹（37）刑事。
　　　　　　　　　　峰野将太（35）刑事。
　　　　　　　　　　狩山茂　（36）刑事。
　　　　　　　　　　松原誠一（27）新人刑事。
　　　　　　　　　　下谷登　（29）殺人犯。

　　　　　　舞台は警察署内にある捜査課の一室である。
　　　　　　上手に入り口のドアがあり、応対用のカウンターがある。
　　　　　　中央に事務用のスチールデスクが４台向かい合う様
　　　　　　に置かれている。
　　　　　　デスクの上に電話機がある。
　　　　　　下手の壁を背に室内に向かって主任用の両袖デスク
　　　　　　がある。
　　　　　　部屋の隅にロッカーや掃除用具入れがある。
　　　　　　壁掛け時計があり、現在４時４０分頃を差している。

　　　　　　下手の主任用デスクに赤岩がいる。短く刈り込んだ
　　　　　　角刈り頭に黒いサングラスをしている。
　　　　　　中央に向かい合うデスクに舘川、峰野、狩山の３人。
　　　　　　それぞれ新聞を読んだり携帯をいじったりして暇を
　　　　　　持て余している。

　　　　　　上手の入り口から勢い良く松原が入って来る。

松原「初めまして、八曲署から赴任して来ました、松原誠一です」
峰野「（立ち）お、いらっしゃい！　いや〜よく来てくれたねぇ、
　　　待ってたんだよ君のこと」

　　　　　　他の刑事たちも立ち上がり、嬉しそうに近寄って来る。

松原「は、ありがとうございます。皆さん新人ですが一生懸命や
　　　りますので、宜しくお願いします」
赤岩「（前へ出て）自分が団長の赤岩だ」
松原「はい、お噂はかねがね伺っております、僕はこの署に赴任
　　　することが出来て……」
赤岩「（遮り）そんなことはどうでもいい、おいゾウサン！」
狩山「はいっ」

　　　　　　と狩山が前に出る（狩山の股間は異様に大きく縦長
　　　　　　にモッコリと膨らんでいる）。

赤岩「ボケッとしてねぇで角屋に予約の電話を入れるんだ」
狩山「は、はい（と電話をかける）」
赤岩「いいか、ママに煮込みと締めの雑炊を忘れねぇ様に伝える

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