ひとりショートコント!
『ひとりクラブ☆ショートコント』

  男が、拍手の中、走って登場。

  一礼。

男「どうも、『ひとりクラブ』です。
  今日はひとりクラブのショートコント集、楽しんでいって下さいね」


男「ひとりクラブのショートコント。 『チカン』」

  男、電車の中で立って揺られながら、左手で吊革を掴んでいる。
  右手でゆっくりと、目の前の女性のお尻を触る。
  と、お尻が外れた。
  ビックリして、手に持ったお尻を二度見する。
  両手でお尻を元の位置に戻して、再び吊革をつかむ。
  何事もなかったかのようにふるまう。

男「ひとりクラブ(ポーズを取る)」


男「『オレオレ詐欺』」

男「(受話器に向かって)俺俺! 久しぶり! 俺だって! わかんない?
  俺だよ、俺!
  おれおれ、おれおれーって──いや、お前誰だよ」

男「ひとりクラブ(ポーズを取る)」


男「『ハリーポッターシリーズ』!」

男「『ハリーポッターと普通の石』」

  男、地面に落ちてる石ころを拾う。

男「おー、これが──って、普通の石やん!(最後イントネーション上げ気味で)」

男「『ハリーポッターと隣の部屋』」

  ドアを開ける動き。

男「(おばちゃん声で)ちょっとポッターさんうるさいよ!」

男「『ハリーポッターと、 ドラえもん、のび太の、不死鳥の騎士団!』」

  拳を握ってストップモーション。
  言ってみるだけ。

男「ひとりクラブ(ポーズを取る)」


男「『尾崎』」

  音楽がかかる。
  歌い出す。

男「♪盗んだバイクを盗まれた──」

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