じゃきがんっ/中二病あつまれっ
じゃきがんっ/中二病あつまれっ
コント。
相田…普通の男
佐伯…佐伯加奈。大人しい系女子。左目に眼帯をつけている。幽霊が見える。
岩瀬…シーン2以降は左目に眼帯をつける。(他人の性欲がオーラとして見える。さらに、その性癖を色として識別できる。)
植村…シーン2以降は左目を手で隠している。やたらかっこつけながらポーズを取る。(相手に命令をする能力を持っている。目を直接見ないと発動しない。)
遠藤…シーン2以降は左目を包帯で隠している。右手にも包帯を巻いている。(すべての動きを見切ることができる眼を持っている。右手は全てを破壊する能力。)ときどきうずく。
田中…シーン2以降は伊達正宗になる。
馬 …馬。着ぐるみか被りもの。不思議な力に共鳴して震える。
場面は学校の教室。
クラスでは生徒がそれぞれ思い思いに談笑している。
(その中で、岩瀬、植村、遠藤、田中が動き名前を呼ばれるところを見せておく。)
そんな中、教室の端っこの席に座っている佐伯は、目立たない存在であるのに、異様な雰囲気を発していて目を引く。
それは彼女の左目の眼帯が関係しているのかもしれない。
音が止まる。教室の中はストップモーション。
相田と佐伯にサスが当たる。
相田「佐伯さんは、クラスで浮いた存在だ。
彼女が体育の授業や学校行事に参加しているところは見たことなく、
彼女がクラスの誰かと話している姿だって見たことがない。
僕は最近、彼女ことを目で追ってしまっている。
──彼女が左目にしている眼帯。
僕はそれが気になってしようが無かった。
・・・ある日、僕は彼女に話しかけられた」
無声演技でクラスの生徒達はぞろぞろと教室から出ていく。
次の移動教室はどこかとか、きっとそんなことを話している。
教室に二人取り残される相田と佐伯。
佐伯「ねえ、相田くん、さっきから何? ずっと私のこと見てるよね。何か用?」
相田「あ、いや、なんでもないよ」
佐伯「なんでもないなんてことはないんじゃないの?
だってあなた、月曜日から、毎日私の方をちらちらと見ていたじゃない。
今週だけじゃないわ。
ずっと、いつからかはわからないけど、気付いたときから、あなたは私のことを見てる」
相田「そ、それは・・・」
佐伯「気になるんでしょ、私の、この眼帯。左目」
相田「えっ!?」
佐伯「──見てみる?」
相田「衝撃だった。そして、おもむろに眼帯に手をかけた彼女はそれをゆっくりとはずした。
そこには、美しい、この世のものとは思えないような色の瞳がそこにはあった」
佐伯「あたしのこの左目、この世のものではないものが見えるの。
例えば、幽霊、とか」
相田「それから、僕の不思議な学校生活が始まった。僕は彼女の瞳に魅せられたその日から、人生が変わってしまった。
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