その他
大学の卒業公演に書き下ろした処女作です。
そしていまだに、わたしの作品の中で最長の上演時間を誇ります。
登場人物がほぼ全員、やたらに長い台詞を吐いて吐いて吐きまくる、
まるで苦行のような芝居になってしまいました。
まともな会話もほとんどないし(その反動で「Fly Me To The Moon」が…)。
進むにつれて、もとより乏しい動きがどんどん減っていったりとか。
しかも今読むと猛烈に青臭い台詞の羅列に、自分で赤面ものです。
そしてやたらに「痛い」登場人物たちに泣きそうになったりします。
が、それなりに愛着も思い入れもあるホンですので思い切って掲載を。
身内にパロディにされたり(「フイモウ」初演の編集者と、このホン初演の編集
者は
同じ役者が演じました。分かって読むと(「フイモウ」の)面白さが倍増します
(当社比))もしましたし、今につながるモチーフもいくつか(黒猫とか)。
上演時間はスピードとテンポばかり重視した演出の結果ですのでご注意下さい。
また〈エピローグ2〉は作者のエゴ以外の何物でもありません。初演時には文章
化すら
されていなかった殆ど言い訳です。無視してやって下さい。