あらすじ
12月24日、クリスマス・イブ。ミステリー作家のやよいは、自宅で締切に追われていた。
家には担当編集者の美代が原稿が完成するのを今か今か、と待っている。
しかし、そんな押し迫った状態の中、原稿を書きながら、やよいは居眠りをしてしまう。
眠りの中で、彼女は夢を見る。
夢には、少女時代の自分と祖母の姿。
冬の日、自分と祖母が向かっているのは、隣に住む男の子・達俊の入院している病院。
お見舞いに行くというのに、はしゃしいでいた自分自身。
やさしい祖母の手の温もり。
けれど、病院に着くことも、達俊と会うことも、なかった。
病院に着く前に夢は醒めてしまったのだ。
夢から醒めたやよいは、あまりに生々しい夢に違和感を感じる。
そして、その違和感は、確信に変わる。
わたしは、少女時代に忘れ物をしている…。
しかし、それが何なのか、思い出すことができない。
彼女にわかるのは、それが「とても大切なこと」であるということだけ。
美代が止めるのも聞かず、忘れ物を探すために、やよいは、夢に出てきた日に書かれた日記帳を探し出す。
そう、1982年の日記帳。
1982年の日記帳を広げ、読み進めるうちに、小さな奇跡が瞬く。
23年前の忘れ物を探すやよいの小さなクリスマスファンタジーが始まります。
その他
サンタクロースは女性のサンタクロースはという設定です。
東山達俊(少年時代)役は、当劇団が公演したときには、女性が演じました。
また、東山園子役と萩野千佳役は兼ねて同じ役者が演じました。
東山達俊(大人)も他の役と兼ねることが可能です。
11人の役者から配役できます。
2004年11月に演劇集団esで「Diary-1982-」というタイトルで公演したものを小幅変更したものです。
未熟な脚本ですが、上演していただけたら、本当に嬉しいです。
ストーリーが変わらなければ、加筆・修正も自由にしていただいて、かまいません。
上演希望の方には、上演依頼フォーム、メール、または、ホームページ「ふぁくとりーえす」(http://www5d.biglobe.ne.jp/~fact-es/)の掲示板においてご連絡いただけたらと存じます。
上演の条件として、上演後、公演のDVDまたはビデオテープの送付をお願いしております。
お気軽にご連絡ください。
よろしくお願いします♪
2015年12月23日~27日に制作会社・ステビアトウキョウプランニングさんによって、シアターKASSAI(池袋)にて、全10公演上演されました。