あらすじ
小学生の頃、学生演劇の中では名門と言われる鳳林女学院の文化祭で芝居を観た春山と新葉は、その煌めきに感激し、二人でこの学校に入り、演劇部で一緒の舞台に立とうと約束する。
受験を乗り越え、晴れて鳳林女学院の生徒となった二人は、早速演劇部に入部届を出そうとするが、なぜか新入生向けの部活紹介に演劇部は出ておらず、情報がなかった。
担任から演劇部の顧問が流鏑馬先生であると聞いて会いに行くと、部活はあるものの現在は活動していないという衝撃の事実を知らされる。「入りたければ部長から直接許可をもらってくるように」と言われた二人は、部長に会うため、意を決して魔の高等部へと足を踏み入れる。
一方、演劇部で副部長をしている高校二年の神長倉は、引退卒業していった先輩たちのパワハラによって退部者が続出した結果、現状自分と御堂の二人しか残っておらず活動が成り立たない現状に悩んでいた。部長である御堂は新入部員を募集せず自分たちの代で廃部にすると言ってきかないものの、内心本当はやりたいことがあるということも察しており、頭を抱える日々を送っている。