あらすじ
山深い田舎の村に、3か月間行方不明だった男(比呂彦)が帰ってきた。
村のリーダーだった男の帰還に、村人たちは大喜び。
しかし男は、過去の記憶を失っていた……
その正体は、行方不明の男に擬態した地球外生命体(エクス)
エクスは、地球侵略の足掛かりに、村の偵察にきたのだった。
行方不明の比呂彦。
少しずつ村に溶け込むエクス。
優しく盲目な村人たち。
過保護な母親。
命令を下す上官。
エクスを毛嫌いする同僚。
そこに現われた「比呂彦の子どもを身ごもった」という女。
「私」とは誰で、「僕」とは誰か。
個が宿るのは果たして、人格か、環境か。
大どんでん返しのSFサスペンス。