あらすじ
『侍の刀の使い方』と聞かれて、どの方法が思い浮かぶだろうか。おおよそ『斬る』行為ではないだろうか。これは、刀で『斬る』のではなく、『刺す』行為、『刺突』を武器にした浪人、尼宮 燐之助の物語。
江戸時代中期。度重なる凶作や飢饉に対し、幕府は年貢の増徴や新税などの政策で百姓たちをさらに苦しめていた。そこで、百姓たちは幕府への一揆を決意する。しかし、いかんせん戦力が足りない。そのとき、百姓がある浪人を味方につけないかと提案する。その浪人は、江戸で誰もが一度は名を聞いたことのある『刺突侍』だった…