あらすじ
パリにある遊園地の楽団に所属しバイオリンを担当している青年アレクシスは、指揮を担当する弟ジュリアンの指揮者になる目標を応援しつつ祖母の介護をして学生生活を送っていた。相次ぐ爆破テロによる休園で練習の場を失った2人は流れ星を見て閉園後の遊園地に忍び込むが、甲冑姿の兵士達に捕まる。夜の遊園地は音楽の存在しない異界の王国に通じており、聡明なオデット姫は隣国の幼馴染ジークフリート王子と婚約し同盟を組む事で国力をつけようとしていた。兄弟は音楽を知らない兵士達に楽器を教え、初の演奏会は成功し無事に式を挙げる。王子は兄弟に友人として国に残るよう提案するが、現実世界で粗野な父親に撲殺された事を自覚していたアレクシスは弟を残し現世を去る。