あらすじ
「『鍵っ子さん』って、知ってますか?」
女子高生・福口葵は、友人と大喧嘩した帰り道、自宅の最寄り駅を寝過ごしてしまい、結果、名前も知らない不気味な駅で下車してしまう。
人のいない有人改札を潜り抜けた先にあったのは、『天狗伝説発祥の地 兼定村』と書かれた年季の入った看板。
そこは、妖怪達が棲みつく“神隠しの村”だった————。
仲間と共に立ち向かう、ひとりぼっちの冒険譚。
■「鍵っ子さん」というオリジナルの都市伝説をテーマにした、現代和風ファンタジーです。神隠しに遭った主人公の葵が、レンゲ・モズ・幸一ら「鍵っ子さん」達に助けられ、元の現実世界に戻るため妖怪や謎の男「杖突」と戦っていきます。交流と戦いの中で、「人はなぜ孤独になってしまうのか」「孤独な人を救うにはどうすればいいのか」を考えていく、ちょっぴりシビアで現実的なお話です。
■舞台での上演を前提に、音響効果・照明効果・衣装メイク・大道具・小道具・役者・演出など、全ての役職がやりがいを感じられるような要素をなるべく散りばめました。台本の最後にキャラ設定もまとめましたので、ご参考になれば幸いです。
【登場人物】
●福口葵(ふくぐちあおい):女、高校一年生
●白井はな(しろいはな):女、高校一年生
●先輩A(せんぱいA):女、高校二年生
●先輩B(せんぱいB):女、高校二年生
○レンゲ:男、20代前半
●モズ:女、20代後半
○幸一(こういち):男、30代前半
●天狗(てんぐ):女、10代後半
○雅仁(まさひと):男、50代後半(元大天狗)
○杖突(つえつき):男、50代前半(妖怪)
●まつ:女、10代前半(木霊)
●かしわ:女、20代後半(木霊)