あらすじ
居酒屋で社員をしている芽生は、店の切り盛りを任されている。
芽生は歌が好きで、ライブにも時々出演する。自分でライブハウスを開くのが夢だが、忙しさの中、なかなか時間がない。
そんな時、新しいアルバイトとして来夢が働き始める。
来夢が、実はシンガーソングライターを目指していることを知り、芽生は一緒に活動しないかと持ちかけるが、来夢は曖昧な返事をする。
実は来夢の母親は、ある新興宗教の信者。その影響で、来夢も入信させられている。
教団への多額の寄付のために家が貧困状態に陥ったため、来夢はバイトに来ていたのだ。
ひょんなことから来夢の事情を知った芽生は、来夢を信仰から目覚めさせようと思う。
しかし来夢は、母親に背くことはできないという。
そして来夢は教会から、「メシアの国」で、神が選んだ男性との結婚を命じられる。
出発の日、降りしきる雪の中、芽生は来夢の前に立ちはだかり、「絶対に行ってはいけない」と言う。
そして、自分が姉がわりになるから、母親もマインドコントロールから抜け出せるようなメッセージを込めた歌を作ったらどうかと言う。
来夢は同意する。そして、もし全てが上手くいったら、信仰2世も来られるようなライブハウスを一緒に作りたいという。