あらすじ
外周にぐるりと吊るされたカンテラの灯。
かつての建造物の残骸は消え去り、
息を吹き返した町には人々の笑顔が見られる。
天は開き、陽光が優しく地を照らす。
「蛇神」が住まう地として知られるこの町は、
最果てに存在しながらも世に多大な影響を与えている。
長い旅路の末、一人の女性が町を訪れる。
惑う道すがら、使い古された茣蓙の上で、
気持ち良さそうに眠る男の姿が。
――そして「一番街」の外れに住まうのは
心優しき町医者。
今日も訪れる人々を受け入れ、穏やかに微笑む。
かつて自らを救ってくれた恩人のように。
ここは「カンテラ町」。
命の灯がともる町。
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【登場人物】
・灯(あかり)(♀)
・櫛那(くしな)(♀)
・九厓(くがい)(♂)
・紫雲(しうん)(♂)