あらすじ
ある高校の演劇部の生徒達が次回の大会に向けて脚本会議を開いている。OBの少し年上の人(杖をついている)も同席している。オリジナル脚本を書くという意見もあったが、生徒達は様々な事情から誰も手をあげない。既成脚本は講師に評判が悪いんだよなと生徒は口にするが、年上の人はそんなことはなく、既成脚本でも素晴らしい上演を沢山観てきたという。聞いてみると年上の人はかつて大会の審査に関わったことがあるという。生徒達は審査基準を根掘り葉掘り聞こうとするが、年上の人はあえて答えず自分の言葉で考えさせるようにヒントを出す。生徒達は自らの言葉で演劇の意味、例えば「面白い演劇とは?」「つまらない演劇とは?」を考える。既成脚本にもチャレンジするがどれもしっくりこず、年上の人(後に兄さんと呼ぶようになる)と脚本を書くことを提案。生徒達はウソっぽい芝居は好きではないため、男子でも女子でも通用する言葉づかいで台本を仕上げると約束する。台本の設定は都立の演劇部に岩手県の演劇部員が編入してくる話。盛岡冷麺を食べながら都立と岩手の意外なズレを知る。知ったところでこの台本はストップ。兄さんは人任せではなく、生徒達の言葉でストーリーを考えて欲しいと提案し……