あらすじ
梅雨の晩、バーを舞台にした星と雨の不思議な物語。
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浮かぶ星たちが ぽたぽたと落っこちてきて夜空は突然に真っ暗になってしまいました。落ちてきた星は、あの店にもありますし、実は私の手帳にも挟めてあるのです。でも、この街では誰もがそのことを秘密にしているのです。
あまりにもきれいなその星を、みんなじぶんのモノにしていたいから誰にも内緒でいるのです。今日は、あのお店に行って、お酒に酔ったふりをしてこっそりその星を奪ってしまおうと思っています。ひとつでこんなに綺麗ですからふたつあれば どんなに綺麗なことでしょうか。