あらすじ
命の大切さと、演劇部という特殊な部活での青春を表現した青春ストーリーです。
とある高校の演劇部。脚本をだれが書くかでもめている。ひょんなことから台本を担当することになった部長の唯。順調に台本を仕上げている最中、突如現れた入部希望の生徒、桃子。そして桃子は自分に台本を担当させてくれという。唯が台本をほとんど仕上げていることを知らない部員は渡りに船で桃子に台本を依頼する。唯はその日の帰り、何も言えなかった自分のふがいなさに嫌気がさし、書きかけの台本をごみ箱に捨てて帰る。そして数日後、仕上がった桃子の台本にはまだエンディングが書いておらず、部員全員で考えることに。しかし部員から出てくる案はどれも人が死んでしまうエンディングばかり。そのことに失望した桃子は、感情をあらわにしてなぜ登場人物が死んでしまう台本しか考えられないのか、これはみんなのことを書いた物語なんだ、という。部員たちはなぜ入部したばかりの桃子が今までの自分たちのことを知っているのかと疑問に持つが、その理由は唯が捨てた台本を参考にしていたということが発覚。しかし、唯の台本にも書いていない実際に起こった過去の出来事が桃子の台本に書いてあったことで事態は急転する。そんな中、唯がかっていた老猫が突如失踪する。「猫は人間の五分の一しか生きられない、だから猫は自分で自分の命の終わりを決めたりしないで一生懸命生き抜くんだ」そういった桃子の言葉から、部員の間には半信半疑ながらも桃子は失踪した猫ではないかという話が出始める。そして桃子も学校に来なくなってしまう。すべてを察した部員は、台本を通じて最後の思いを桃子に届けようとする。そんな部員たちが作り上げたエンディングとは。
劇中にエチュードの要素を数か所取り入れて、人数の調整、上映時間の調整ができるようにしてあります。