あらすじ
主人公のショウタは高校3年生。ある日、同じ部活のケンジが10万円を拾ったと部室に持ってくる。警察に届けようとするが、「10万円くらいなら」と、結局みんなで使うことに。使い道は後から決めようと、いったんは解散するが、ショウタは10万円をひとり占めしようと、授業を抜け出し、部室に忍び込む。しかし、そこをダイスケに見つかってしまう。理由を問いただされると、ショウタは語り始める。実は、小学校に通う妹の給食費がずっと払えずに、溜まった支払いが10万円だと。みんなはそれを聞き、10万円をショウタに渡すことを決める。しかし、そこへ10万円を落としたと、自販機の補充をしているお兄さんがやってくる。咄嗟にみんなは嘘をつくが、その後、第二の10万円が見つかり、最初の10万円はお兄さんに返すことに。ただ、普通に返すのもつまらないので、部員のひとりを「ミラクル三宅」というマジシャンに仕立て上げ、超能力で返すことに。すべてが終わり一件落着となった時、ショウタはまた語り始める。「やっぱりこの10万円は使えない。…オレ、高校出たら働くよ。それで、妹の給食費払ってやるんだ」