あらすじ
「どんな嘘でも買い取ります。どんな嘘でもお売りします」
嘘を売買できる奇妙な店『嘘屋』
リカコは自分の嘘を200万円で売ってしまう。
それは「私は浮気なんてしていない」という決して手放してはいけない嘘だった。
売った嘘はもう使えない。200万と引き換えに、浮気がばれて婚約破棄されてしまった。
途方にくれたリカコはもう一度嘘屋を訪れる。
大きな嘘ほど、より高い値段がつく。
それを聞いて、入院中の父親についている嘘を思い出した。
「本当は癌で余命半年なのに、ただの胃潰瘍だから心配ない」という嘘。
この嘘を売ったら父親に真相がばれてしまう。
でも、その嘘の値段は一千万円。金に目がくらんだリカコは……