あらすじ
二十一世紀。
最先端の研究をしているが、資金の乏しい民間の会社の研究室で、納豆菌から皮膚を作る研究が行われていた。
世間では「まるで人のように感じ、思考する」人工知能が発表され、大きな話題をさらっている。
研究室には、何となく時代に遅れたような、暗い雰囲気が漂っている。
先輩研究者、牧の不在中に、牧が培養していた「納豆菌による皮膚生殖」の培養実験が腐敗し、すべてが納豆まみれになった、秋口の昼下がり。
夜明け前から納豆線維の救出のため呼び出され、泊まり込みで働いていた後輩・加藤のもとに、騒ぎの最中に不在だった牧が突然帰ってくる。
昼食に誘われ、車に乗った車内から物語は始まる。
男二人と、それぞれの絡む女二人が、
納豆のようにねちっこく、
シュールに交錯する、
ハイテンポでやるほど胸の痛い、20分劇。
(オムニバス3部作の1作目、単独での上演にも堪えられます)