女の世界って感じでしょうか。もちろん男でもこういう感覚はあると思うのですが。
女子校という閉鎖された空間の中で、恐らく普通に繰り広げられているであろうと思わせる臨場感がありますね。外との関わりや男性の存在の欠如がこういったムードを作るであろうことは、理屈ではわかります。だけど実際に脚本に書けるのは女性ですよね。私には絶対に書けないし、書こうとは思わないです。
私に評することができるのは、あけみのお父さんについてかなと思いますが、劇の構造上唯一風穴を開ける存在として設定されていて、ステレオタイプ的登社拒否会社員で母親にはうとまれる存在なのに、あけみが最後に「教えて、お父さん」と救いを求める存在となっていくという書き方は非常にうまいと思いました。私が男なので、存在価値を認めてもらって嬉しかった、という面もありますけど。
いい脚本だな、と思うと同時に、男だけ、女だけの世界に生きていなくて良かったと、再認識させてもらいました。
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