はじめまして。
台詞運びが軽快で、すんなりと読めましたが、次の点が気になりました。
(1)70分という上演時間はどうやって計算しましたか?
本当に70分かかるのなら、内容に対して少し長いと思います。
場面を精選すれば、無駄な暗転を減らしてじっくり見せることもできるでしょう。
(2)芝居の流れにあまり関係ないチョイ役は出さないように工夫しましょう。
例えば不良①〜③は、いちいち出さなくても表現のしようはあるはずです。
(3)ト書きを工夫しましょう。「暗転」くらいの指示はあってもいいでしょうが、「単サス」「はける」などの舞台用語は避けて、もっと読者のイメージをふくらませる表現を期待しましょう。(舞台用語がたくさん出てくると、なんだか知識をひけらかされているようで、気持ちのいいものではありません)
なお、「明転」とは舞台が明るい状態で場面転換することですので気をつけましょう。
(4)天使2人と萌・裕子それぞれに託された別々のテーマがお互いの印象を薄めてしまっているような気がします。違うテーマを持たせるのは構いませんが、大まかな雰囲気でいいので、それらをまとめるものが欲しかったと思います。逆に、そういったものがあれば、登場人物はあれほど切り替えが早くはならなかったでしょう。
(5)切り替えが早い点としては、まず、海都たちが天使の存在を簡単に認めてしまっている辺りが挙げられます。常識的な人間ならば、「天使がここにいる理由」よりも、「天使そのものが存在していること」を受け入れるにかなりの抵抗を示すはずです。ここのところを台詞や筋でごまかすと、「ご都合主義」が生じて話が嘘っぽくなります。
また、萌の死についての天使2人の責任が、あまりに簡単に不問に処されています。生死にかかわる術を軽々しく使った責任を、厳しく追及しない神様も神様ですが、これを何の抵抗もなく受け入れてしまう天使たちの立ち直りは、あまりにも早い!(これで2人が許されるのであれば、人間の命はとんでもない連中に握られていることになります。)
拙い意見ですが、今後の作品に生かしていただければ幸いです。
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