サヨナラブライド
〜See you Love lie'd〜
サヨナラブライド
〜See you Love Lie’d〜

武庫次元/作


登場人物

坂本 修 (さかもと しゅう) カフェ「コスモス」店長

藤原 千尋(ふじわら ちひろ) カフェ「コスモス」バイト・修のいとこ 

富田 杏子(とみた きょうこ) 千尋の大学の友人

立花 葵(たちばな あおい) 花嫁

小野 カオリ(おの かおり) OL

井上 菜月(いのうえ なつき) 女子高生

宮崎 春(みやざき はる) ハル


あらすじ

舞台は次の日に結婚式を行うことになったとあるカフェ・コスモス。
店主の修、バイトの千尋が常連やお手伝いの友達と共に式に向けて準備の真っ最中である。
そこへやってきた明日の主役の花嫁と、修の悲しい過去が出会った時、物語が動き出す。

笑いを追求してきた武庫総が「泣き芝居」に徹した渾身の作品。
2011年大会では客席が涙と笑いで大きく揺れたと高評価を受けた。

「失ったものは戻らない」「遺されたものはそれでも生きていかなければならない」
「絆」の大切さが叫ばれたこの年に、武庫総がどうしてもやりたかった悲しいけれど温かい物語。

見終わった後に、あなたもきっと大切な誰かに会いたくなる。。。










幕が開くとそこはカフェらしき空間。舞台奥と左右斜めに壁がある。壁やテーブルは花や布で
飾りつけている途中といった様子。
このカフェの日常とは少し異なるであろうどこか華やいだ雰囲気である。
舞台上手奥の壁には「Welcome to cafe cosmos!」と書かれた額が飾られている。

上手にあるカウンターには新郎新婦が座るであろう席に花が華やかに生けられており、
その隣にはコスモスの花の絵が描かれた花瓶(これにも花が生けられている)が置かれている。
下手の壁の前ではこのカフェの店主である修が壁に飾った花やリボンの手直しをしている。
中央から下手にかけてテーブルと椅子が数組、下手の予約席札が置かれたテーブルには女性客
が1人座り、どこか暇そうにくつろいでいる。女性客の前にはマグカップが1つ置いてある。

しばらくして修と揃いのカフェエプロンを着けた千尋が店の奥から登場。

千尋「(カウンター上に対で置かれたブライド人形を見て)もうちょっと右の方がよくない?」
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