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LAST TRUST

『LAST TRUST』

　■登場人物
　真島嘉寿吉　　　（まじまかずきち・♂・言霊をの力を操りし魅力の男）
　シロウ　　　　　（しろう・♂・隻眼を以て全てを見通す知略の男）
　シチ　　　　　　（しち・♀・シロウに付き従う女性）
　吉成きょう　　　（よしなりきょう・♀・主君を失いし女剣士）
　今市庸介　　　　（いまいちようすけ・♂・対魔陰陽院に仕える武士）
　庵堂秀綱　　　　（あんどうひでつな・♂・この国の最後の武将）
　一巻つる　　　　（いちのまきつる・♀・庵堂の軍師）
　芳野ゆき　　　　（よしのゆき・♀・対魔陰陽院の総責任者）
　春井ふく　　　　（はるいふく・♀・ゆきの従者）
　京田千代丸　　　（きょうだちよまる・♂・月の王の配下の人間）
　新田誠吾　　　　（にったせいご・♂・月の王の配下の人間）
　上弦のゴウザ　　（じょうげんのごうざ・♂・月の王の四天王の一人）
　下弦のセイラン　（かげんのせいらん・♀・月の王の四天王の一人）
　朔月のイズナ　　（さくづきのいずな・♀・月の王の四天王の一人）
　望月のクウガ　　（もちづきのくうが・♂・月の王の四天王の一人）
　弓張のグンゾウ　（ゆみばりのぐんぞう・♂・月の王の四天王の一人）
　月王・カンナ　　（げつおうかんな・♀・月より降臨し絶対の女王）

　　　　　　　プロローグ
　　　　　　　玉座の間。辺りに激しい爆音が断続的に鳴り響いている。玉座には女性が
　　　　　　　横たわっている。それを仰々しい太刀を携えたシロウが見守っている。

シロウ　　なぁどうすればいい。このままでは世界は…。

　　　　　　　そこに兵士がやってくる。

シロウ　　誰だ……お前はの近衛師団所属の……。

兵士　　　私のような一介の兵の顔を覚えていて下さるなど恐悦至極にございます。

シロウ　　ここは王の間。お前のようなものが来る場所ではないだろう。

兵士　　　恐れながら今は一刻を争う事態、無礼は承知でございます。…陛下に申し上げ
　　　　　ます。魁騎兵団・暁旅団が共に全滅。このままの状態が続けばじきにこの城も
　　　　　…。

シロウ　　…大したものだ、この俺がここまで追い込まれるとは。…なんだその顔は。何
　　　　　か不服か？

兵士　　　陛下…確かに陛下は軍神としてこの現世（うつしよ）を征するお方。しかし…
　　　　　陛下は変わられてしまった。そこの異国の姫を娶ってから。お言葉ですが…こ
　　　　　うして我が国が敗走を続ける理由はそこの姫にあるのではないのですか！？

シロウ　　何だと？

兵士　　　私の……いえ、我が同朋は全て同じ考え。姫が……敵の間者であると！！

シロウ　　貴様ぁぁぁぁ！！！！！

　　　　　　　シロウ、覇王の太刀を抜き兵士の首元に突き付ける。

兵士　　　へ…陛下…。

シロウ　　間者だと？なら何故その者がこのように…自らの命を賭して俺たちを救おうと

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