DEAR THE EARTH
      DEAR THE EARTH






     CAST
  せいじ世治(ほしもり星守)
  もえ萌(わかな若菜)
  けい桂





     桂にスポット
 桂「これだ!(書類を取る)これで何とか止められる・・。」
     
     銃声

 桂「・・・もう気付かれたか・・・!」(退場)

     遠くなるサイレンの音

     世治にスポット

世治「時は二九九九年七月人類が向える三度目のミレニアム。千年前のミレニアムの時、人は宙に小さく、
   青く光る星、地球に住んでいた。聞くところによれば、それは青い海と、緑の地平線の見える美しい星。そして
   違う聞くところによれば、それは灰色の空と枯れた大地の星…。どちらが真実かなんて、今のオレには知る由も
   ない。だってココは、地球から何光年も離れた『セカンド・アース』と呼ばれる星。遠く、はるか遠くの星の
   コトなど知る由もない」

     暗転

 萌「世治! セージってば!」(世治のシャツをつかむ)
世治「何だよ萌、シャツがのびる!」
 萌「私すごいコト聞いちゃったの! どうしよう!」
世治「何がすごいコトなんだよ」
 萌「本当にすごいコトなのよ!」
世治「相変わらずお前、パニック体質だなァ」
 萌「聞いて驚かないでよーー」
世治「驚かないよ」
 萌「二九九九年七月にこの星は、滅亡するんだって!」
世治「……」
 萌「あっ、ほら、驚いて声も出ないでしょー」
世治「オレはお前にびっくりしてるだけだよ」
 萌「何で?」
世治「星が滅亡? それって世紀末になるとたいてい出てくる終末予言だろ? そんなんでパニックしてるお前に
   びっくり」
 萌「――何よ、馬鹿にしてるのぉ?」
世治「別にィ〜〜」
 萌「本当に聞いたとき驚いたのよ! だって真実味あるじゃない。何か最近、変だよ」
世治「変?」
 萌「おかしなニュースも多いし、おかしな人も多い」
世治「オレの目の前にも居るしな」
 萌「私の目の前にも、ね」
世治「何ィ!」
 萌「そんなコトはどうでもいいのよ。でも本当にお最近おかしいよ。バランスが崩れてる」
世治「まあなぁ」
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