DEAR THE EARTH

()
初演日:2002/0 作者:久船充
      DEAR THE EARTH






     CAST
  せいじ世治(ほしもり星守)
  もえ萌(わかな若菜)
  けい桂





     桂にスポット
 桂「これだ!(書類を取る)これで何とか止められる・・。」
     
     銃声

 桂「・・・もう気付かれたか・・・!」(退場)

     遠くなるサイレンの音

     世治にスポット

世治「時は二九九九年七月人類が向える三度目のミレニアム。千年前のミレニアムの時、人は宙に小さく、
   青く光る星、地球に住んでいた。聞くところによれば、それは青い海と、緑の地平線の見える美しい星。そして
   違う聞くところによれば、それは灰色の空と枯れた大地の星…。どちらが真実かなんて、今のオレには知る由も
   ない。だってココは、地球から何光年も離れた『セカンド・アース』と呼ばれる星。遠く、はるか遠くの星の
   コトなど知る由もない」

     暗転

 萌「世治! セージってば!」(世治のシャツをつかむ)
世治「何だよ萌、シャツがのびる!」
 萌「私すごいコト聞いちゃったの! どうしよう!」
世治「何がすごいコトなんだよ」
 萌「本当にすごいコトなのよ!」
世治「相変わらずお前、パニック体質だなァ」
 萌「聞いて驚かないでよーー」
世治「驚かないよ」
 萌「二九九九年七月にこの星は、滅亡するんだって!」
世治「……」
 萌「あっ、ほら、驚いて声も出ないでしょー」
世治「オレはお前にびっくりしてるだけだよ」
 萌「何で?」
世治「星が滅亡? それって世紀末になるとたいてい出てくる終末予言だろ? そんなんでパニックしてるお前に
   びっくり」
 萌「――何よ、馬鹿にしてるのぉ?」
世治「別にィ〜〜」
 萌「本当に聞いたとき驚いたのよ! だって真実味あるじゃない。何か最近、変だよ」
世治「変?」
 萌「おかしなニュースも多いし、おかしな人も多い」
世治「オレの目の前にも居るしな」
 萌「私の目の前にも、ね」
世治「何ィ!」
 萌「そんなコトはどうでもいいのよ。でも本当にお最近おかしいよ。バランスが崩れてる」
世治「まあなぁ」
 萌「人類滅びたらどうする?」
世治「永遠に命あるモノなんて居ないんだ。大昔、地球上にいたこーんなでっかい恐竜だって滅びたんだ。
   こんなちっこいオレ達が今まで繁栄できたのが奇跡的」
 萌「世治ってドライよね」
世治「萌がアツイだけだよ」
 萌「でも恐ろしいじゃない。世治の言う滅びの時がもし明日だったらどうする?」
世治「それは自業自得」
 萌「自業自得?」
世治「人間ってのは今までさんざん好き勝手やってきたんだ。明日滅びの時が来ても当然」
 萌「でも…急に星がパックリ割れたりして…その間に落ちたら…痛くない?」
世治「…痛いとかそういう次元の問題じゃないだろ」
 萌「だって痛いのヤだもの」
世治「安心しろ。痛いと思う前に頭の上に天使の輪っかが付いてるさ」
 萌「なら天使の羽も生えてパタパターと地上に出れるわね」
世治「…おい。それは違うだろ」
 萌「へ?」
世治「オレが言ったのは『痛いって感じる前に気絶してそのままぽっくり死ぬ』ってコトだよ。誰が天使になるって
   言ったんだ、この天然ボケ」
 萌「――。でも、さ、本当に滅びるのかな」
世治「お前が言った予言通りならなって、だいたい何処のドイツがそんなこと言ってたんだよ」
 萌「ノストラダムスJr」
世治「――ますます信じられねェ」
 萌「そうだ! この星が滅びる前に次の星に行けばいいのよ。私達の先祖が地球からこの『セカンド・アース』に
   来たみたいに」
世治「そうだな」(あきれている)
 萌「何か今の言い方、ヤな感じ――」
世治「はいはい」(下手に歩きだす)
 萌「(ついていきながら)でも、どうするのよー。星が滅びたら世治の大好きなゲーム、出来なくなるよぉ」
世治「(止まる)それは困る」
 萌「ね、真面目に考えなきゃ」
世治「つーかいつの間に滅びる事前程になってんだよ」
 萌「あっ世治! よけて!」

     萌、世治を押し倒す
     ちょうどその時ダッシュ&スライディングで桂、登場

世治「あっぶねーなァ。前見て走れっていうか天下の往来でスライディングするな」
 桂「すみませーん」
 萌「あらら、荷物派手にばらまいて…」(荷物を集めようとする)
 桂「あー触らないで――!」
 萌「? 何で?」
 桂「それは…」
世治「何かアヤシイ生命体がくっついてたりして」
 萌「え! いや――」
世治「(笑)」
 萌「ねぇ世治! アヤシイ生命体ってどんなの?」
世治「それはな、萌。こーんぐらい小さくて(親指と人差し指の間一㎝)
   卵型で顔から手足が出てるんだ」
 萌「…可愛くない? それ」
世治「つーか真にうけんなよ、アヤシイ生命体なんて」
 桂「私には時間が無いので失礼します」
     世治、一枚だけ桂が拾い忘れた紙を拾う

世治「おっ名前書いてある。何の書類だよ・・・最重要機密書類?」
 桂「あ――!」
世治「カツラ桂?(ヅラの方の発音)」(紙を渡す)
 桂「ケイ桂です!」
 萌「アヤシイ生命体付いてないの?」
 桂「付いてないですよ」
世治「じゃあ何でオレ達に触らせないんだ?」

面白いと思ったら、続きは全文ダウンロードで!
御利用機種 Windows Macintosh
E-mail
E-mail送付希望の方は、アドレス御記入ください。


ホーム