Reverse Reaper
cast

圭介・・・♂
早紀・・・♀
河野・・・♂
看護士・・・♀
院長・・・♂




 病院のある一室、ベッドの上で高校生くらいの女の子(早紀)が読書をしている。

早紀 「……」

  ノックの音。

早紀 「どうぞ」
看護士「失礼しまーす」

  看護士登場。

看護士「調子はどうですか?早紀ちゃん」
早紀 「ええ、おかげさまで今日はだいぶ気分がいいです」
看護士「それは何より。じゃあ今日も体温計ってもらえる?」
早紀 「わかりました」

  早紀、体温計を脇にセットする。

看護士「んーなんか暗いと思ったらカーテン閉めてたのね。駄目よー。今日はいい天気なんだから日の光は浴びないと」
早紀 「あ、待って!」
看護士「へ?」
早紀 「待って…下さい」
看護士「……どうしたの?」
早紀 「……外が見えちゃうと…憧れてしまいますから」

  間

看護士「…そうね。…あなたもここの入院生活が長いから。わかるわ、その気持ち」
早紀 「……」

  看護士カーテンを力いっぱい開ける。

早紀 「あ、ちょっと!」
看護士「でも日光を浴びないとビタミンDだかEだかが合成されないのよ!おとなしく光合成されなさい」
早紀 「ええ?ちょっと、」
看護士「…それに、あなたが病院で甘える相手は看護士じゃないでしょ?」
早紀 「え?」
看護士「え?じゃないわよ。毎日来てくれてるらしいじゃないの。自慢の彼なんでしょ?ナースステーションで話題になってるわよ」
早紀 「あ、圭介君のことですか」
看護士「圭介君っていうの?ねね、どんな人?」
早紀 「……ええ、私なんかにはもったいないほどのいい人です」
看護士「キャー!惚気られちゃった。ああ私も一回見てみたい…。そうだ、ここで待ち伏せすれば……」
早紀 「はぁ…」
看護士「で?」
早紀 「え?」
看護士「もう!え?じゃないでしょ!実際どこまでいったの?」
早紀 「えぇ!?」
看護士「いいじゃない教えなさいよ。A?B?C?…それともZ?」
早紀 「な、なんですかZって!」
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