花*花
花*花

・花崎 樹(ハナサキ イツキ/♂/18):家業の花屋を手伝う。
・花崎 香苗(ハナサキ カナエ/♀/13):中学に入学したて。兄ちゃん大好き。病弱。
・はな(♀/見た目は16〜17):天然。敬語。


(開幕)


はな:お月さま、どうかお願いです。私はどうしてもあの方たちにお礼がしたいんです。その為に、私は人の姿になりたいのです。ええ、どんな事にも耐えてみせます!!一生のお願いです!・・・・・・え?良いんですか!?わあ!有難うございます!!え、ええ・・・「ちょっと危ない」ですって?そんなの気にしません!!お願いします!!・・・え、え、え、きゃあああああ!!!!

暗転→花屋

樹:(スポット)え、俺一人!?え、まあ・・・そりゃあ香苗もいるけど・・・。でもそれだったら店ぐらい休業にしちゃえば・・・っておい!俺の話を聞けよ!!母さん!父さん!・・・・(全照)(花の手入れとかしつつ)あーくそっ・・・。何で俺が一人で店番しなきゃいけねえんだよ。そりゃあ最近はずっと手伝いしてたけどよ・・・。はあ・・・。
香苗:お兄ちゃんったら文句ばっかり。家業ぐらい手伝ったらどうなのよ。
樹:香苗!起きて大丈夫なのか?!
香苗:心配しすぎ。今回は軽いほうよ。
樹:でも部屋で寝とけよ!悪化したらどうすんだよ!
香苗:これくらいな平気。
樹:とか言ってこの前の風邪は大分拙かっただろ。
香苗:あれはやぶ医者の所為!!
樹:いつも診てもらってるお医者さんだろ。お前があの寒空の下、外に出たからだ。
香苗:違うもん!だってあれは母さんが雪だ雪だって言うから気になって出たんだもん!
樹:だからって病人が3時間も遊ぶか!母さんがあんなだからこそ、お前がしっかりしなくてどうするんだよ。
香苗:あんなお母さんだからお兄ちゃんと私おいて旅行行っちゃうんだろうな。
樹:それは言うな。さっきまで俺が思ってたことだ。
香苗:やっぱりお兄ちゃん一人に店番やらせるのは心配!私もやる!
樹:だから、いいってば。俺がやるよ。
香苗:つまんなーい!
樹:つまんなくねーよ。ほら、部屋まで一緒に行ってやるから。
香苗:はーい。

 香苗&樹はける
はな登場

はな:痛・・・い。頭がふらふらしますわ・・・。お月さま酷いです・・・、こんなに痛いなら言ってくださっても・・・・・・うっ・・・・・・・・・・・(バタリ)

 樹登場

樹:やっと香苗が落ち着い・・・・・・・・・(倒れているはなを見つける)え?
はな:・・・
樹:だ、大丈夫ですか・・・?(揺すってみる)
はな:うう・・・
樹:あ、意識はあるな。あの、どうかしましたか?大丈夫ですか?
はな:ん・・・・・・・・・・・(起きる)・・あ・・・・あ・・・・!!(自分の手を見たり)
樹:え、何!?
はな:あ、私(わたくし)のこと人間に見えますか?
樹:人間って、どう見ても人間ですが・・・・。
はな:では、本当に私は人間になれたんですね!
樹:は?なれたって
はな:樹さああああああん!!!!!!(抱きつく)
樹:えええええええええええええ!?
はな:会いたかったです!!本当に会いたかったですわーーーー!!!!
樹:会いたかったってあんた誰!!俺あんたなんて知らねえよ!!!(無理やり引き離す)
はな:そんな!私いつも樹さんのこと見てましたのに!!
樹:は?!ストーカーかよ!!
はな:すとーかー?何ですか、それは。
樹:あんたのことだよ!!
はな:私、ですか?私のことなんですか?
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