透き通ったビー玉で
『透き通ったビー玉で…』作・ながみねひとみ
男7人・女2人

藤野宗久(ふじの むねひさ)頼りない主人公。常に流されてしまいがち。
小松研一(こまつ けんいち)サボりクセのある宗久の悪友。
越廼卓(こしの たく)     スポーツセンス抜群の水泳部のエース。
高遠功治(たかとお こうじ)越廼をライバル視している努力家。
岬方誠(みさきがた まこと)越廼と中学が同じらしい。オカマ。
横山祥子(よこやま さちこ)誠の暴走を止められる水泳部のマネージャー。
川谷由江(かわたに よしえ) 宗久たちのひとつ下で入部してくるマネージャー。
三芳幸弘(みよし ゆきひろ) 宗久たちのひとつ下で入部してくるパシリ。
部長             水泳大好きすぎて留年しまくる熱い部長。
生徒1〜3
























    幕開け、音楽。
    女の子がビー玉で遊んでいる。宗久、スーツ姿で出てくる。
    女の子を眺めて、話かけようとする。
    誰かの声に反応したかのように女の子さっていく。
    宗久の足元にビー玉が転がってくる
    思い出したかのように転がるビー玉を手にとって。

宗久  …違う。ここじゃなない。この瞬間ではないと分かっているのに
    また同じように、同じ行動をとろうとする。無駄なことだ、でも、
    気分が少し晴れるかもしれないと希望をかけ、希望をかけた自分に
    失望する。でも、それはきっと、やりきっていないから…。
    久しぶりに見た…。俺のカバンの奥底に眠っていた小さなビー玉。
    こんなものにも、それなりの思い出があるからカバンにしまうんだ…。
    
   ■「高校1年・教室」
   
   チャイムの音。
   
   明転

   スーツから着替えはじめる宗久。
   研一やってきて。

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