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LOTUS

【R-18】

[LOTUS　　VER1.0]　作：白神貴士
PERSONA BLANCA・悪の秘密結社　2006年度上演予定作品

[CAST]

ROBITA　　　　　ロボット・F特性を持つ。妻。女優として活躍し今は画家。
ROBO　　　　　　ロボット・M特性を持つ。夫。生物学者・遺伝子工学の権威。

RABIT-A　　　　　人間の外観を与えられたウサギ。♂。
RABIT-B　　　　　人間の外観を与えられたウサギ。♀。

DEMON　　　　　この時代の悪魔。

LOTUS　　　　　　夫婦の崇める神像（Deus ex machina？）

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

　　　　　闇に包まれた舞台。
　　　　　フェード・インするROBITAの声に合わせた映像が投影される。
　　　　　映像の中では二人は人間である(ただし顔は判然としない)

ROBITAの声
「・・そして、その晩は朝までするの、何回も何回も・・
　朝の光が差してきた頃、二人は満ち足りた眠りに落ちて
　私は昼過ぎに目覚める・・開けっ放しにしていた窓からの風が肌に心地よく
　私は起きあがって、窓から外を眺める。
　振り返るとベッドではあなたが裸のお尻を見せて眠っているのが見える・・」

　　　　　映像が消えると舞台にスポットが落ちて
　　　　　裸体のRABIT-A とRABIT-B が四つん這いで野菜を食べている。
　　　　　A、Bの背後に回って性交を始めるがBはまだ野菜を食べるのをやめない。
　　　　　A、性交を終えて、何事もなかったように再び野菜を頬張る。
　　　　　舞台が明るくなると
　　　　　F特性のロボットROBITAが A・Bの様子をスケッチしている。
　　　　　そこへM特性のロボットROBOがカップを運んで来る。

ROBO
「根をつめると疲れるよ。
　ここらで、温かいオイルでもどうだい？」

　　　　　と、カップを差し出す。
　　　　　ROBITA、コンテを置いてカップを受け取る。
　　　　　AとBを舞台から追い払う。

ROBITA
「さあ、お庭で日にあたりなさい。
　・・やっぱりウサギではダメね。
　性交の回数は多くても、情感が無いの・・」
ROBO
「そうか・・・・やはり猿とか猫の方がいいんじゃないか？
　日曜日にでも作ってみるよ。」
ROBITA
「・・鳴き声がね・・ぞっとしない？
　・・動物に人間の形を与えても、人間のように性交させるのは無理なのよ。」
ROBO
「（ため息を洩らし）・・いいアイデアだと思ったんだが・・
　また、国立博物館でDISKかTAPEを借りてこようか？」
ROBITA
「新しく発掘されたのでも来てなかったら、もう観てないのは無いの。
　お気に入りのは保存してあるし・・」

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