楽劇『IWATOWAKE』-序曲-
楽劇 『IWATOWAKE −序曲−』

作・白神貴士 
 

物語はナレーターが読む。
どこか沖縄風のようなガムラン風のような雅楽のような
汎アジア的な(日本の先住民・古代文化を思わせるような)生演奏、
面をつけた登場人物の所作と舞で構成しました。

【登場する神々】

イワトワケ ♂           

タヂカラオ(スサノオ)  ♂

ウズメ ♀         

アマテラス  ♀      


【ナレーション】   ♀を想定  

【音楽】        生演奏が望ましい

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#1 スサノオの罪

  舞台に縛り上げられたスサノオが登場する。
  全身に古代文字の刺青が描かれ、水牛の仮面を被っている。

ナレーション

 物語はスサノオと呼ばれる古代神の荒れ狂う乱暴なパワーで幕を開けた
 スサノオは水田を壊し、神殿を汚し、
 獣の皮をまとってタカマガハラを統べる女神、アマテラスの機織り部屋に進入し
 女神を辱め、うち倒した
 だが、このクーデターはならなかった・・スサノオは逮捕され
 タカマガハラを追放されたのだ・・

  スサノオ静かに歩いて姿を消す。


#2 アマテラスとイワトワケ

  登場し、打ちひしがれ崩れ落ちるアマテラス
  追うようにイワトワケが現れる。

ナレーション

 スサノオが追放されても、破壊されたアマテラスのプライドは、修復されることはなかった
 屈辱と怒り、悲しみ・・・心に受けた深い傷を癒すことはできなかった
 女神はただひとりの神を呼び寄せた
 イワトワケ・・境界を護る神・・
 彼の作り出す安全、汚された女神に向けられる好奇の視線を遮る力が
 何より、アマテラスには必要だったのだ
 イワトワケは女神の願いのままに彼女を隔離し、保護した
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