全日本前衛将棋選手権試合
■全日本前衛将棋選手権試合■

作;白神貴士

【上演者のための前説】
この戯曲は架空の競技である"前衛将棋"をシュミレートしたものです。
競技ルール以外の台詞・設定・手・勝敗など自由に変更してご使用下さい。
アドリブでも良いし、実況・解説をつけても良いと思います。
終了後表彰式等もありです。

また、この競技ルールを使ってのトーナメントや団体戦などの自由な開催を
歓迎いたします。
事前の上演(開催)予告、事後の戦績や画像を作者に送付戴けましたら
日本前衛将棋連盟の認定証を送り、連盟の記録に残させて頂きます。
(ビデオも送って戴けたら幸いです)

【登場人物】
先手・萩原真澄五段
後手・石井弘美四段
審査員・大山香名誉十段
計時係
記録係


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  "全日本前衛将棋選手権試合"のめくりが立っている和風の一室。
  天井から照明が下がり、その下に将棋盤がある。

  長机に計時係、記録係、審査員・大山香名誉十段が緊張した表情で座っている。
  2人の棋士が入場し将棋盤の両側に敷いてある座布団の上に座る。

審査員
「これより平成○○年度全日本前衛将棋選手権を開始します。

 競技ルールは直前に出された相手の手より、より前衛的な手であること
 持ち時間は各自15分とします*(この2行は削除可)

 先手・萩原真澄五段、後手・石井弘美四段。それでは開始してください。」

  先手、萩原、少し考え、歩を取って座布団横の畳に打つ。

記録係
「先手・萩原真澄五段、畳に歩。」

  審査員が記録係に耳打ち。

記録係
「失礼しました・・・先手・萩原真澄五段、座布団横の畳に歩。」

  後手・石井、素早く懐から両面テープを取り出し歩を盤の側面に貼り付ける。

記録係
「後手・石井弘美四段、両面テープで盤の側面に歩。」

  先手、萩原、少し考えて歩を四枚取り、一枚ずつ部屋の四隅に投げる。

記録係
「先手・萩原真澄五段、歩四枚を部屋のコーナーに投げる。」
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