恋のタイムトラベル
恋のタイムトラベル 中島清志 作
〔初演〕2001年(広島県立広高校演劇部)
〔キャスト〕♂2 ♀7
♂ ヤマダジロウ(凸凹高校2年B組)
♂ スギタリュウ(凸凹高校2年B組)
♀ マツダヨウコ(凸凹高校2年B組)
♀ カネコクミ (凸凹高校2年B組)
♀ サトウシオリ(凸凹高校2年B組)
♀ ヨシカワミサ(凸凹高校2年B組)
♀ コダマハツミ(凸凹高校2年B組)
♀ ヤマダマユミ(タイムトラベラ−)
♀ マツノカズエ(タイムトラベル監視人)
音楽流れる 開幕 凸凹高校2年B組放課後の教室である マツダヨウコ、カネコクミ、サトウシオリは前の方でおしゃべり 一番後ろの席にスギタリュウが座って勉強している
ヨウコ「ねえ、ミサの話聞いた?」
クミ「なになに?」
ヨウコ「1年の男の子にコクられたんだって。」
クミ「え−?うそ−!?」
ヨウコ「ホントだって。」
シオリ「いつの話?」
ヨウコ「先週の、県大会があった日だって。」
クミ「1年の男の子って、誰?」
ヨウコ「おんなじバレ−部で、男子が女子の応援に来てたんだって。」
シオリ「はは−ん。マ−クンに聞いたな。」
ヨウコ「そうだけど。」
シオリ「彼氏がいる子はいいよね。」
ヨウコ「もう!そんな事言うんだったら、教えてあげない。」
クミ「シオリ、余計な事言わないでよ。」
シオリ「はいはい、ごめんなさい。」
ヨウコ「でね、帰りの電車でさあ、ミサって一番遠くの竹原まで帰るじゃない。」
クミ「うんうん。」
ヨウコ「そしたらさあ、その男の子わざわざ自分の駅で降りないで、ミサが1人になった所を狙って・ ・・」
シオリ「ねえ、ハツミも一緒じゃなかったっけ。」
ヨウコ「だから、マ−クンも一緒に行って、ハツミに話があるからって席を外させたのよ。」
クミ「手が込んでる−。」
ヨウコ「そうよ。マ−クンっていい人だから。」
シオリ「あ−あ。そう言えば今日ハツミ休んでるね。」
ヨウコ「あの健康優良児が珍しいわね。」
シオリ「又階段転げ落ちてけがでもしたのかな。」
ヨウコ「あいつ超そそっかしいから。」
クミ「そんな話より、早く続き聞かせてよ。どういう風にコクったの?」
ヨウコ「『これ読んで下さい』って、手紙渡されたんだって。」
クミ「キャ−、かわいい。」
シオリ「で、ミサはオッケ−したの?」
ヨウコ「断ったって。」
クミ「また?もったいない。1人くらい回して欲しいわ。」
シオリ「ミサって、バレ−命だから。」
クミ「ねえ、その男の子ってどんな子?」
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