幸せの唄

(しあわせのうた)
初演日:0/0 作者:望月 秋良








『幸せの唄』                 望月秋良









《登場人物》

・    川田愛海(カワダ マナミ)
・    川田新時(カワダ シンジ)
・    霧島由菜(キリシマ ユナ)
・    尾崎紀野(オザキ カズヤ)
・    河本理砂(カワモト リサ)
・    上野涼子(ウエノ リョウコ)
・    大原みちる(オオハラ ミチル)

・    揺沢春榎(ユリサワ ハルカ)
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《プロローグ》

          家の中(食卓)。
          由菜と新時のシルエット
          由菜はゆっくりとアルバムのページをめくっている。

新 時     ただいま
由 菜     (新時の方を向いて)おかえりなさい
新 時     まだ起きていたのか。先に寝ていてくれれば良かったのに
由 菜     あなたに…言わなければいけない事があって
新 時     何?
由 菜     わたし、愛海と一緒に実家へ帰るわ
新 時     突然どうしたんだ。…ばあさん、調子悪いのか?
由 菜     (新時の言葉を無視して)もう二度と、この家には戻らないから!
新 時     はぁ!?…なんで、そんな…
由 菜     『なんで』?よくそんなことが言えるわね!自分の行動に聞いてみてよ!あなたはいつだって仕事仕事って土日もろくに家にいてくれない
新 時     それは…!
由 菜     たまにいたって一日中ゴロゴロして!この間なんてわたし達の結婚記念日すら覚えていなかった!
新 時     そのことはもう謝ったじゃないか
由 菜     でも、あなたは何も変わってくれなかった
新 時     え…?
由 菜     あなたは今日、今まで、どこで誰と会っていたの?
新 時     おまえ、まさか…
由 菜     そうよ、会社に電話したの。今日も遅くなるのかなって思ってね。でもその時事務員さん、今日はもう帰りましたって言っていたわ。だから待っていたの、今までね。でもあなたは帰ってこなかった!あれからもう、六時間も経つのよ?!
新 時     ちょっと落ち着けよ!それは…
由 菜     もういい!聞きたくない!わたしにはもう、あなたを信じられない!今まで何度『仕事』って誤魔化してきたの?なんで…なんで今日くらい、早く帰ってきてくれなかったの?!
新 時     …ッ
由 菜     今日は、愛海の十五歳の誕生日だったのに

          由菜、アルバムを胸に抱える

新 時     由菜ッ!…俺は…
由 菜     …変わっちゃったね、新時。わたし達…変わっちゃったんだね。

          由菜、新時のシルエットが消える

愛 海     真夜中の両親のこんな言い争いは、珍しいことではありませんでした。ただ、今回は母さんが本当に出て行く様子で、わたしは少しだけ期待していたのです。…両親の、離婚を。それでも母さんも、そして当然あの人も決して離婚届を書こうとはしませんでした。母さんとわたしは家を出て、およそ半年間、母さんの実家で過ごしました。もしかすると母さんは、早くあの人の元へ帰りたかったのかもしれません。しかしわたしはそのまま、母さんの地元の学校を受験しました






  《入学式》

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          理砂、涼子、みちるが集まって何か話している

放 送     「新入生の皆さんに連絡します。新入生の皆さんは、各自廊下に掲示してある名簿でクラスと出席番号を確認し速やかに教室へ入ってください。繰り返します…」

          愛海、教室に入ってきて、自分の席に着く

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理 砂     あ、おはよー
涼子・みちる  だれ?あの子、知り合い?
理 砂     う〜ん、多分違うと思うよ。記憶にはない…と思うから
涼 子     理砂の記憶はいまいち信用できねぇからなぁ
理 砂     ひどぉい、涼子ちゃん
みちる     仕方ないでしょう、事実なんですもの
涼 子     みちる…
理 砂     あ、そっかぁ。それなら仕方ないよね。
涼 子     って、おまえもそれで良いのか?
理 砂     え?なんで?本当の事言っちゃ、ダメなの?
涼 子     いや、そういうわけでは…
理 砂     ん〜?
みちる     涼子、2勝972敗
涼 子     み、みちる!
みちる     ほほ…。…で、結局あの子は?
理 砂     わかんなぁい
涼 子     って、さっきから言ってる
みちる     なら、直接本人にお聞きになられればよろしいのよ
理砂・涼子   別に良いじゃん、気にしなきゃ
みちる     わたくし、そういういい加減なのが一番嫌いなの
理砂・涼子   り…了解いたしました
涼 子     ほら、理砂
理 砂     え〜、わたしなのぉ?
みちる     どうかされました?
理砂・涼子   なんでもございません!
みちる     そう?
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理 砂     (一息ついて)ねぇあなた、以前どこかでお会いしましたか?
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涼 子     って理砂!それじゃあどっかの安っぽいナンパじゃねぇか!
理 砂     安っぽいとは失礼な!
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理 砂     そこってどこさ?!
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みちる     涼子、2勝973敗
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みちる     そんなことより、このお嬢さん
涼 子     あ…ゴメン
愛 海     一緒にお茶でも飲みますか?
理 砂     ほんとッ?
涼 子     (理砂を抑えて)ねぇ、理砂と知り合いなの?
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理 砂     ねぇ、ねぇ、どこいく?
涼 子     なんか…扱い慣れてない?
みちる     少なくとも涼子よりは慣れていますわね
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みちる     ええ。
理 砂     あのね、学校へ来る途中にね、かわいいお店を見つけたの
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理 砂     家、駅前の方?
愛 海     反対。山奥よ
理 砂     えー?んーじゃあねぇ…
みちる     山奥というと、随分ここから遠くありません?
愛 海     自転車で一時間くらいかな
涼 子     それは遠いな
愛 海     そう?毎日通えば痩せるかしら?
涼 子     そんなこと気にしてんのか?
愛 海     だからここを選んだ、というわけではないけれどね
みちる     …彼氏?
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みちる     あら、違ったのならゴメンナサイ。なんだか貴女、思いつめたような顔をしていたから、つい
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みちる     そう
愛 海     親の…母の母校なのよ。だからここに来たの。彼氏どころか知り合いもいないのよ
涼 子     そうか…それは寂しいな
みちる     そうね

          涼子・みちる、理砂の方をちらりと見る

涼子・理砂・みちる  じゃあさ、私たちと友達になろうよ!
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涼 子     あ、いや、そんなにたいした事じゃないんだけどさ。私達、中学からの付き合いでね。そろそろ刺激が欲しいんだよな
みちる     あら、涼子?その点はわたしで十分でしょう?

          みちる、涼子に絡む

理 砂     わたしは河本理砂。こっちが大原みちるで、あっちが上野涼子
涼 子     り…理砂ッ!助けっ…
理 砂     涼子とみちるは仲良しさんなの
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理 砂     あなたは?
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理 砂     名前。あなたの名前、聞いてない
愛 海     あ…そっか。わたしは川田愛海
理砂・涼子・みちる  川田ぁ?
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涼 子     じゃあこのクラス、「川田さん」が二人もいるんだ
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理 砂     うん。もう一人の「川田さん」ね、わたし達と同じ中学出身でねぇ、すごくカッコイイ人だよ
みちる     あら、あんなモノ、涼子と比べたら満天の星空に浮かぶ塵か埃だわ
理 砂     えー?そうかなぁ…うん。涼子と比べたら、そうかもね。
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みちる     だいたいあんな単細胞生物のどこが…
理 砂     かっこいいよー。運動、すごくよく出来るし!
みちる     ただのスポーツバカじゃないの
理 砂     むー
涼 子     まぁ、意外は意外だけどさ、この学校って事はあいつそれなりに勉強できたんだな
みちる     裏口入学じゃないの?
涼 子     いや、とりあえず公立だぞ、ココ
理 砂     公立でも裏口入学って出来るの?
涼 子     私立でもやっちゃいけません!
理 砂     えぇー?つまらないの
涼 子     お前はいったい何をするつもりだったんだ?
理 砂     ふふ…
愛 海     ね、川田くんって…
涼 子     あ、ゴメン。えっと…(教室の中を見渡す)
理 砂     あのね、あのね、身長がこのくらいで、スポーツならなんでも出来て、イベント事が大好きなんだよ!
涼 子     しかも全校公認の彼女つき!さらにその子もこのクラス!
みちる     ただしバカが付くくらいの正直者
愛 海     すごい人なんだね
みちる     すごくなんかないわよ。だいたい、あいつはねぇ…

          涼子・理砂、ちょっと笑う

みちる・理砂・涼子  なぜかやたらと声がデカイ
新時(声)   やっと着いたぜ、由菜!あと一息!教室まで走るか?


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