アイとはなにか。
アイとはなにか。        
   
    ロボット「○○」
    博士 「博之(ひろゆき)」
   
    舞台が明るいままロボットと博士が並んで立っている。
   
    ロボット 「アイ」とはいったいなんだろう。ハカセに聞いてもワカラナイ。
         どうして、ボクニワカラナイコトナドアッテハナラナイノニ…
    ハカセ 「アイ」…それは、私の永遠の研究課題だ。この間私が作ったロボットに「アイ」とは何かを聞かれた。もう私が研究しているものに口を出してくるなんて…
   
    舞台が暗くなる。明るくなると博士が椅子に座っている。
   
    博士 くそっ…何で俺が、こんな目に…くそ、くそ、くそっっ!!…そうだ、それなら、こうすればいいんだ。まずは、そうだな…そうだ、研究者といえばあれだよな、ロボット!!
   
    博士が紙とペンを出して何か描き始める。そのうち、舞台が暗くなる
    明るくなるとロボットは椅子に座っており博士はロボットを作っている。
   
    博士 ふぅ…設計図が完成して早五年…随分と時間がかかってしまったが、もうすぐ完成しそうだ。私が発明したロボット、「○○」…これで、少しは研究もはかどるだろう。あぁ、もうすぐ、もうすぐ、あいつらに…ふっふっふ…ふはは!
   
    舞台が暗くなる
   
    博士 おぉ…いつの間にかこんなに暗くなって…電気をつけなくては…
   
    博士が電気をつける。
   
    博士 よし、電源を入れるぞ…
   
    ロボットの背中あたりを押す。
   
    ロボット …ココハ…?アナタハ…?
    博士 ここは、私の研究室だ。私は君を作った博士、人間だ。…ちょっと言葉がたどたどしいな、すぐ
      に直してやる。もう少し、眠っておいで…
    ロボット ハカセ…ケンキュウシツ・・・
   
    ロボットが目をつぶる
   
    博士 ここをこうして…よし、もう一回
   
    ロボットのボタンを押す
   
    ロボット …目が覚めました。博士、私は何をすればよろしいでしょうか
    博士 おぉ、成功だな。そうだなまずは……部屋が汚すぎる。掃除してくれ、私は研究を始めるから。
    ロボット かしこまりました。
   
    ロボットは掃除し始め、博士は机に向かって何か描いている。博士の部屋はとても汚い。ゴミがたくさん落ちており、カップラーメンの食べ残しやポテトチップスの袋などが散乱している。
    ふと博士が掃除の様子を見ると、ロボットが写真を見て捨てようとしている。
   
    ロボット これもゴミ…あれ?
    博士 ちょっとまった!!それは捨てるな!写真だ!大事な!
    ロボット あぁ、すみません。紙くずと一緒になっていたのでゴミかと、…それはさておき。博士
    博士 さておくな!大事なもんは捨てるんじゃない!あぁ、もうゴミ捨て良いから、コーヒー淹れてきて
    ロボット …はい、かしこまりました。
   
    ロボットが去る
   
    博士 ふぅ…まったく、ロボットはこういうところが大変なんだな、気を付けないと。…この写真見てたよな。はぁ、何も言われないといいけど。まぁまだ見てないし、大丈夫か。よし、研究の続きを…
   
    博士が机に向かってまた描き始める、そのうち寝てしまう。ロボットはコーヒーを持ってくるが、博士が
    寝ているので、近くの机にコーヒーを置き、椅子に座る
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