コンビニ
~女子高生漫才3(5分)~
.女子高生漫才
コンビニ〜女子高生漫才3〜

           
           はりとら版
           令和2年5月19日 作成
           
           作 山上祐輝
.登場人物
登場人物

十姉妹 つっこみ 女子高生。しっかり者。

溝呂木 ぼけ 女子高生。 元気で自由人。
.『コンビニ』
十姉妹 十姉妹 つっこみ

2人「はいどーもJKずでーす!」
十姉妹「十姉妹と、」
溝呂木「今日のところは、溝呂木です!」
十姉妹「いやいや、いつも溝呂木でしょ、あんた。」
溝呂木「実は私は古い秘密の名を持っていてね、ろこおろぎ、ぱろ、うる・・・」
十姉妹「いや、それジブリの天空の城ラピュタに出てくる古代ラピュタ人のやつ。ラピュタ人ちゃうやろ。で、溝呂木さん、今日はあんたに聞いてほしいことがあるねん。」
溝呂木「え、君も古い秘密の名を?ル・じゅしーまつ?」
十姉妹「もうそのネタはええのよ。今どきラピュタ知らん人もおるんやからね。で、実はですね、最近、バイトしたいなー思いまして、今探してるんです。」
溝呂木「バイト?ああ、半角一文字で表してくれるんやね。」
十姉妹「それはパソコン用語のメモリの容量の名前やな。みてみ。受けてないで。パソコンショップでやらなあかんネタやで、それは。」
溝呂木「ごめん。間違えた。ごめんごめん、誰かに噛みつきたいと。ワイルドになったなあ。」
十姉妹「それは英語のバイトや。またひねりすぎやね。私がいうてるのは、ドイツ語の。アルバイトの方のバイト。」
溝呂木「いや、うち、ドイツ人じゃないから。」
十姉妹「わかっとるけど、だいたいみんな知ってるやん。」
溝呂木「うち、古代ラピュタ人やから。」
十姉妹「あんたはただのジブリオタクや。」
溝呂木「バルス!」
十姉妹「もうつっこまへんで。」
溝呂木「ばらばらばら。」
十姉妹「で、まあ、アルバイトなんですけどね、やっぱり定番っていったら、コンビニかなあって思うんですけどね。」
溝呂木「(十姉妹の袖を引っ張りながら)・・・寂しい。構って。」
十姉妹「寂しがりか。まあ、しゃあないなあ。じゃあ一緒にやろうか。」
溝呂木「じゃあ40秒で支度してくる!」
十姉妹「ええから!それもラピュタや。もう、漫才時間決まってるから。はい。じゃあ、コンビニのお客さんやってや。私コンビニの店員の練習するから。」
溝呂木「うちが、客。そして、お客様は神様。控えおろう!神の御前じゃ!」
十姉妹「いややわそんなお客さん。ええから、普通のお客さんで。」
溝呂木「(ういーん。入ってくる)」
十姉妹「いらっしゃいませー。」
溝呂木「すいません。あのドア、勝手に開いたんですけど、幽霊?」
十姉妹「自動ドアや。どこの田舎から来たんや。」
溝呂木「古代ラピュタ人やからかなあ。」
十姉妹「もうそれはええから。はい、入ってきて。」
溝呂木「(ういーん)すいません。あのドア幾らですか?」
十姉妹「売ってません。ホームセンターちゃうから。」
溝呂木「じゃあ、君はいくらで買えますか?」
十姉妹「なんちゅう質問やねん。売りもんちゃうで。私は。」
溝呂木「一時間850円で身体売ってるのに。」
十姉妹「あれは時給!身体は売ってません。言い方おかしな方向に曲げんといて。はい、入ってきて。」
溝呂木「(ういーん)やだ、たかし、あなたどうしてこんなところで。私、もう二度とあなたに会わないって決めたのに。思い起こせば二年前の冬・・・。」
十姉妹「過去の回想いらーん!。長いし、特殊な設定もいらんの!」
溝呂木「せっかく気合い入れて未練のある元恋人したのに。」
十姉妹「普通でいいの、普通で、今の忘れて入ってきて。」
溝呂木「(ういーん。ナイフを構えて)あなたが忘れても、私はあなたを忘れないんだから!」
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