若者言葉
~女子高生漫才(3分)~
.【漫才】若者言葉
若者言葉〜女子高生漫才〜

             はりとら版
             令和2年5月10日
             
             作 山上祐輝
.登場人物
登場人物

■十姉妹 順子 じゅうしまつ じゅんこ
18歳 つっこみ担当。関西人。やすともを見て育った。

■溝呂木 奏 こおろぎ かなで
17歳 ぼけ担当。関西人。ノンスタイルを見て育った。
.若者言葉
「若者言葉」

入りの音。十姉妹と溝呂木、入ってくる。

二人「どうもー。」
十姉妹「十姉妹と」
溝呂木「こおろぎで」
二人「JKずでーす!今日はよろしくお願いしまーす!」
十姉妹「今日は、私たちの名前だけでも憶えて帰ってくださいねー。」
溝呂木「今から紙とペン配ってもらうから、ちゃんとノート取ってや。テストに出るで!」
十姉妹「いや、何のテストやねん。」
溝呂木「いや、学校でよう言われるから。手で覚えろって。」
十姉妹「だからって、やりすぎや。」
溝呂木「皆さん!これが女子高生の毎日なんです!私たちは朝から晩までまんじまんじ言ってません!」
十姉妹「あー、まあねえ。最近の若者はーって、たいがいうちら女子高生のこと言われるもんね。」
溝呂木「若者言葉とか、あれ、皆さん知ってます?基本的には一部のはしゃぐ女子だけですよ、使ってるの。」
十姉妹「うちらの日常は、まあ確かに違うわな。演劇部なんか、毎日ジャージで生活してるし、何なら土日一日中ジャージやったりするし。」
溝呂木「そうやよ。思い描いてた女子高生と違うんよ。若者言葉っていっても、最近あれよ?まんじとかもうほとんど聞かんよ?」
十姉妹「そういえば、まんじ聞きませんね。あれ、なんやったんやろね。」
溝呂木「なんでもええのよ、まじ、まんじじゃなくても。まじ、金閣寺でも、まじ法然寺でも。」
十姉妹「なんでまたお寺。」
溝呂木「まんじってお寺指すやろ。つまりそういうことやん。」
十姉妹「それはいったいなんの意味を指すねんな。」
溝呂木「うーん、本当にまんじなお寺ですね。」
十姉妹「結局意味わからんやんか。まあええわ。ほかにも、若者言葉、言われることありますよね。ぴえんとか。あれもなんなんやろね。」
溝呂木「ぴえん!アレもはしゃぐ女子しか使ってないって。俗にいうギャル?」
十姉妹「だいたい、何でもつけるよね。浅い悲しみの表現。
溝呂木「コーヒー売り切れやった。ぴえん。(変顔)みたいな。」
十姉妹「その変顔はついてけえへんけど。そんな感じやね。」
溝呂木「変な顔言われた。ぴえん(変顔)。」
十姉妹「その顔や、その顔。偏見やから。ぴえんをどんなイメージで考えてるんや。」
溝呂木「でもさ、悲しい表現って言っても、ほんとは思ってませんって意味やろ。」
十姉妹「まあ。でも一応悲しいの表現やからさ。」
溝呂木「じゃあさ、私のお母さんが朝起きてたら見知らぬ男といなくなってました。ぴえん(変顔)。」
十姉妹「それは、ちょっと重すぎるかな。」
溝呂木「じゃあさ、変顔って言われてめっちゃ傷ついた。もう顔さらされへん。ぴえん(変顔)」
十姉妹「絶対思ってないやろ。」
溝呂木「ばれた。ぴえん(変顔)。」
十姉妹「もうええから。ほかにも、ツイッターとかで女子高生とかがよく使う表現とか、ありますよね。」
溝呂木「あれやろ。初めに、まって!がついて」
十姉妹「女性の驚き表現ですよね。」
溝呂木「推しがとおと過ぎて」
十姉妹「ファンの子がすごくいい感じなのでって意味ですね。」
溝呂木「まじ死ぬんだけど。」
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