夢見る羊たちのレクイエム
.夢見る羊たちのレクイエム
夢見る羊たちのレクイエム

            はりとら版
            令和2年3月19日作成
            
            作 山上祐輝
.登場人物
登場人物

●めー子 夢野 芽衣子/17歳 
市立高校二年生。いつもうとうととしている。男子アイドルが大好きで、その話題の時だけ嘘みたいに元気になる。将来の夢はお嫁さん。ねむみとは中学校からの友達。羊中さんは2年になってからの友達。演劇部。

●ねむみ 春野 夢実/16歳
市立高校二年生。関西出身のスポーツ少女。バスケ部所属。部長。とても元気でサバサバした性格だが、部長になった次の日の朝練を寝坊したことから、ねむみのあだ名がめー子からつけられる。口癖はしらんけど。将来の夢はデザイナー。

●羊中さん 羊中 羊(ひつじなか よう)/17歳
市立高校二年生。自称、夢マニア。心理学が大好きで、特に夢占い等にはまっている。常にお気に入りの占いの本を持ち歩いている。読書家。色々な夢を見るめー子の話を知って、話しかけたのが知り合うきっかけ。将来の夢は大学の研究院で働くこと。
.本文
夢見る羊たちのレクイエム

舞台には、学校の机が3つと、椅子が3つ。
半円を描くように置かれている。それぞれがセットに
なってて、上手、下手、中央にある。

めー子がうとうとと下手から入ってくる。手にはリュック。
上手のイスに座って、リュックを床に置いて机に寝る。
上手から、リュックを持ったねむみが入ってきて、めー子に気づく。
仕方ないな、という顔で、めー子に近づいて、起こす。

ねむみ「めー子ー!おーきーてー!」
めー子「うーん。もうちょっとー。」
ねむみ「めー子ー。ストンマンのあのイケメンが学校来てんで。」
めー子「えええ!(飛び起きる)嘘!?」
ねむみ「嘘やで。」
めー子「えええー、なにそれー。」
ねむみ「いつもそういうたら起きるから。」
めー子「そうだけどさー。」
ねむみ「お昼食べよ。(リュックを置いてお弁当箱を出す)このイス借りてよかったっけ?(中央のイスを見て)」
めー子「うん空いてる。」
ねむみ「よし。」
めー子「羊中さんも今お手洗い行ってて、ご飯食べよって。」
ねむみ「そっかあ。一緒でもいい?」
めー子「いいと思うよ。」
ねむみ「ん。」
めー子「あれ、いっつも昼練習じゃなかったっけ。」
ねむみ「今日はお休み。たまには休みも入れなあかんって。」
めー子「ねむみの判断?」
ねむみ「ううん、顧問から。なんか体育館使うんやって。知らんけど。」
めー子「色々と大変だ。」
ねむみ「せやねん。連絡回すのとか、部長の仕事大変や。」
めー子「いいじゃん。責任ある仕事!私には程遠い。」
ねむみ「家庭部って、いつ活動してんのん。」
めー子「いつだろうね?私の気分?」
ねむみ「どんなやねん。むしろめっちゃ偉い人やん。」
めー子「ま、他の子は幽霊部員だし。顧問は運動部とかけもちで忙しいし。」
ねむみ「花嫁修業、とか言って入っためー子もこんなだし、」
めー子「いいのそれは。」

そこに、羊中が下手からやってくる。
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