ペルソナ

(ぺるそな)
初演日:2018/9 作者:ハシモトアヤ
ペルソナ
ハシモトアヤ

【登場人物】
タフィー(♂):悪魔。おちゃらけ。
サバラン(♀):魔女。つんけんしている。
カヌレ(?):ジャック・オー・ランタン。無邪気。
せんべい(♂):地獄で働く鬼。堅物。
おはぎ(♀):地獄で働く鬼。清楚。
吉本(男):幽霊。女好き。

【本編】
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タフィー、サバラン、カヌレは夏至を迎える準備をしている。

サバ:ちょっと、なんでこんなになってるの?!あんた本当に不器用ね。
カヌ:ごめんなさーい。んー飾りつけ難しいよ。
サバ:そんな難しくないでしょ。バカね。
タフ:しょうがないよ。カヌレはカボチャなんだから。
サバ:・・・頭の中くりぬかれてるから無能なのね。
タフ:お、サバラン上手いね!
カヌ:二人ともひどいよ!いじわるー!
サバ:うるさい・・・。静かに手を動かしなさいよ。
タフ:そうだねもう少し急いだほうがよさそうだ。もう日が落ち切りそうだよ。この分だと明日の太陽が昇ってきちゃうよー。
サバ:大げさね。
カヌ:あーこれからどんどん夜が長くなるのかー!ワクワクするね!!
タフ:そうだよね夏の夜っていいよね。
カヌ:あれ?タフィー暑いの嫌いじゃなかったけ?
タフ:好きじゃないけどさ、蒸し暑い夜に薄着の人間がほっつき歩くようになるんだよ?俺としては目の保養が増え・・
サバ:ちょっと!カヌレに変なこと教えないでよ変態。
タフ:変なことじゃないよー!粋なこ・と。
サバ:ウザイ・・・。
カヌ:僕そーゆーの興味ないよ。
タフ:そもそも、夏至という日はセクシャルな物事と密接な関係があるんだよ。
サバ:だまれ変態。
タフ:俺の故郷イギリスでは男性神と女性神の出会いを祝う日だ。夏至の日に自分の未来の夫を水面に映す占いも夏至の日限定の行事だしね。
サバ:馬鹿馬鹿しい。
カヌ:へえーそうなんだ。物知りだね!
タフ:あとねーあとねー、それにかこつけて性よk・・・。んーんー!!

サバランが口封じの魔法をかける。

サバ:このまま口を引き裂いてもいいのよ?
カヌ:わああタフィー、ウキウキしてるんだね!いつもは効かないのに!
タフ:ぷはぁー!!気を緩めすぎていたよ・・・あくまで気を張っていないと悪魔でも魔法にかかちゃうからねぇ・・・。(ゼーゼー)
サバ:大体、なんで性別を意識した祭りなんかを私たちが祝わうのよ。お化けには関係ないでしょう?
タフ:いや、ただ単に酒が飲みたかったから夏至にあやかって。
カヌ:あとサバランが集まってもいいよ、って言ってくれたからだよ。
サバ:・・・は?私そんなこと言ってないわよ。ただ、暇はあるって言っただけ。
タフ:そんなこと言って本当は俺たちに会いたかったんじゃないの?
サバ:そんなわけないでしょ。
カヌ:でも、久しぶりだよね。この前三人で会ったのは去年の冬至パーティーだもん。サバランはちょっと髪が伸びたね。

カヌレ、サバランの髪に触れようとする。

サバ:触らないで!
カヌ:・・・ごめん。
サバ:・・・気安く触らないでよね。
タフ:まったくーサバランはシャイだな。
サバ:嫌なのよ。触られるの。
カヌ:・・・(しゅん)
タフ:あららカヌレ元気出しなよ。サバランもさそんなにイライラしないで〜。
サバ:別にイライラなんてしてないわ。・・・それに、何しょぼくれてるのよ。
カヌ:ごめんなさい。
サバ:もういいわ。ほら、もう飾りつけなんていいから買い出しにいくわよ。
タフ:やったぁー酒だ酒!!
カヌ:・・・?

サバラン退場。

タフ:どうしたんだい?
カヌ:今日、サバラン機嫌悪いね。どうしてかな。
タフ:あー確かにね。トゲトゲしさに磨きがかかってる。
カヌ:ごちそう食べておなかいっぱいになれば治るかな?
タフ:そうかもね。
サバ:ほら、夜が明けちゃうわよ!
カヌ:はーい!

カヌレ、ハケる

タフ:夜が明ける、か。

タフィーハケる
吉本登場

吉本:(息が荒い)ひゃーあっぶねえー!!捕まったらむさくるしい火攻めの日々に元通り。絶対ごめんだね。しっかしすぐにばれちまったなー。門番はゆっるゆるなくせに追ってくる奴らは早いんだもん。理不尽なこっちゃ。・・・。はあーあともうちょっとで着いたんだけどなぁ・・・。

せんべいとおはぎの声がする。

吉本;うわっあいつら足はやっ!?くそー・・・一か八か!

吉本、クロスが敷いてあるテーブルの下に隠れる。
せんべいとおはぎ登場。

せん:何処へいったんだ。
おは:すみません。私が逃してしまったばっかりに。
せん:仕方ない。あれは・・・放しても仕方ない。
おは:本能的に、手を放してしまいました・・・。
せん:それに、お前、初仕事だろう?夏至後の「おばけ取り締まり巡回」は。
おは:はい。覚悟はしていたましたが、こんなに体力勝負だとは思っていませんでした。
せん:確かに体力が必要な職だが・・・今回は特別やっかいだ。
おは:・・・まさか、地獄からの脱走者が出るなんて。
せん:5月病をこじらせて気が緩んだ見張りが取り逃がしたと聞いたな。
おは:もう7月なのに・・・こじらせすぎ・・・。
せん:とりあえず今日は、逃走幽霊確保がメインだ。夜が長くなるにつれて他の案件が益々出てくる。幽霊確保に一番時間がつかえるのは今日だ。
おは:了解しました。
せん:・・・それにしてもなんだここは。
おは:ここでパーティーでもあるんですかね?
せん:人間はのんきなものだ。
おは:そうですね。こっちは、人間界の行事ごとに仕事ができるのに・・・。ハロウィンも取り締まり期間にされたし、もうブラックすぎるんだっつの。
せん:ん?ブラック?
おは:あ!なんでもありません!!と、とりあえず、あちらも探してみましょう!?
せん:・・・ああ、そうだな?。よし、気合い入れろ。
おは:はい!

せんべいとおはぎハケる。
テーブルの下から吉本が這い出てくる。

吉本:ひやー「人間臭い」とか言って嗅ぎ当てられるかと思ったぜ。心臓がドキドキ・・・って、心臓なかったわ。鬼もちょろいもんだな。

吉本、飾りつけをいじりながら独り言をいっている。

吉本:あの若増たちにはどうせ俺は見えないんだろうし鬼たちがあきらめるまでここに隠れとくか。下手して捕まるよっかマシだな。もしかしたら明日の夜でもできるかもしれねえしな・・・あ、取れちった。

なにか飾りを壊した後、再び隠れる吉本。ちょうど三人が帰ってくる。

?
カヌ:うあ―重い!
サバ:こっちに置いてちょうだい。
カヌ:サバランお化け使いが荒いよー。
サバ:あんたは頭を働かせてないんだから体くらいは働かせな。
カヌ:あー!!!(大音量)
サバ:うっるさい(ガチギレ)
カヌ:あ、あ、あー!!
タフ:カヌレ落ち着いて!それ以上大きな声をださないでくれ。
カヌ:だって!だってー!
タフ:どうしたんだい?
カヌ:これ見てよ!
サバ:あら壊れてる。ひどい状態ね。
タフ:俺たちがここを出る前はこんなんじゃなかったね。
サバ:風で落ちたとかかしら。
カヌ:風なわけないよ!落ちていないからね!絶対誰かが壊したんだよ!!
タフ:それだったらひどいねー。
カヌ:ひどすぎるよ!僕、これお気に入りの飾りだったのに!!許せない!
タフ:まあまあ・・・カヌレ鼻息凄いな・・・。
サバ:また買えばいいじゃない。とりあえずそれは片づけて、飾りつけを進めましょう。
タフ:ほら、カヌレ気を取り直してさ!
カヌ:うう。

準備にとりかかる三人。

カヌ:犯人が見つかったら絶対に懲らしめてやる。
タフ:カヌレ・・・そんな、ガチなテンションやめなよ。すごく・・・おっかないよ。

せんべいとおはぎ登場。

おは:いませんでしたね・・・。またここに来ちゃいましたけど、どう・・・あれ?

一同、フリーズ。

サバ:鬼よー!!!
カヌ:うわあああああこわあああああ。
タフ:(カヌレに押し倒される)おぶっ。
おは:見えてる!なんか私たちの事見えてますよっ!!!
せん:化け物だ!
おは:妖怪!?きゃあー!!
カヌ:うわああああああ
おは:きゃああああああ

一同、怖がるのに疲れる。
 間

タフ:みんな、怖がるのはひと段落したかい?
サバ:はあ、はあ・・・何なの?あんたたち、本物の鬼なの?
おは:はあ、はあ、そうですよ・・・あなたたちは妖怪・・・?
せん:妖ではなさそうだな。こんな妖は見たことがない。
サバ:アヤカシ・・・?
カヌ:僕たちは西洋のお化けだよ!ジャックオーランタンだ!
せん:蛇苦王乱嘆?
おは:あ、聞いたことがある!かぼちゃのお化けですね。じゃあ、あなたは魔女?で、あなたは・・・。
タフ:わたくしはデビィル。つまり悪魔ですよ。お嬢さん。
サバ:何口説こうとしているのよ。
おは:ジャックオーランタンに魔女に悪魔・・・?なんで日本なんかに・・・?
せん:そうだ。化け物日本国籍は取得しているんだろうな?
カヌ:なにそれ?
タフ:ああ、あれ、なくてもあっても暗黙の了解じゃない。
おは:まあ・・・たしかに。
せん:いや、我々が見つけてしまったからにはちゃんと手続きをとってもらう。おはぎ、連れていけ。
おは:(手錠みたいなのを取り出す)はい。
サバ:ちょ、ちょっと待ちなさいよ!いきなり何?!私たちは、ただパーティーの準備をしていただけよ?それに、なんで鬼が夕方から人間界に堂々といるのよ!
タフ:そうだよね。君たちの時間は夜だ。マナー違反はそちらじゃないか。
せん:我々は君達と違って公式の事情だ。夏至からお盆にかけての「お化け取り締まり巡回」という仕事をしている。
タフ:夕方から?日本人は働きすぎだよー。
サバ:だからなによ。そこから先に来たら呪文で十円ハゲにするわよ!
おは:えっ!!
せん:ひるむな!ただの戯言だ。怠惰を貪るやつらめ署まで来てもらおう。
タフ:なんでだい?ふらついている妖怪ならまだしも、俺たちと宗教的にも違うじゃないか!仏教徒は干渉しないでくれよ。
せん:日本は多宗教国家だ。
タフ:神仏習合しやがって!

鬼たち、瞬発力と怪力でサバラン、タフィーを捕まえる。

サバ:ちょっと!放してよ!
おは:すみません、上司の命令なので。
タフ:おっと!乱暴だなぁ、どうせ捕まるなら彼女につかまりたいなあ。大人しくするよー。
せん;不埒なっ・・・。
カヌ;えっ・・・えええどうしよう!ようし、こうなったら・・・。

カヌレ、椅子を持ち上げるためにテーブルをずらす

せん:何をする気だ!
吉本:あ、まずい。
カヌ:え?


一同、突然現れた吉本を見る。

カヌ:だれ?
せん:いたぞっ!!
おは:あなたたちはもういいや!
吉本:捕まるもんか!

Opening

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