華麗なる罠

(かれいなるわな)
初演日:0/0 作者:片摩 廣【ヒラマ コウ】
華麗なる罠




作者:ヒラマ コウ




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登場人物


ベン:チームのリーダー、世界の大富豪でもある。潜入やアジトからの指示を担当

マイク:みんなにアホと言われてるが、実は凄腕のハッカー

ケイト:感情を表に出すのが苦手。だけど計算と距離や深さを的確にわかる才能を持つ。
    眼鏡に三つ編み。

ミッシェル:身体能力はチーム1。恵まれたボディーを利用して時には囮、時には潜入と巧みに
      使いわけるオールラウンダー

ローガン:変装のスペシャリスト。ある時は警察官、ある時は銀行員、と毎回巧みに変装して
     仲間をサポートする。



カルロス:裏カジノを数々経営する凄腕実業家。その手は沢山の死者の血で汚れていると言う噂も。



比率:4:2


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ベン:

マイク、ニュースキャスター:

ケイト:

ミッシェル、ウェイトレスA:

ローガン:

カルロス、従業員:



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本編はここから




ベン:やあ、ローガン、ミッシェル。

ローガン:いきなり呼び出して何事だ?

ミッシェル:そうよ、こんな急な呼び出し困るじゃないの!

ベン:今回集まってもらったのには、理由がある。それで急遽、招集したんだ。

ローガン:どんな理由なんだ?急遽ということは、重大なんだろうな?

ベン:あぁ。

ミッシェル:理由を早く教えて。

ベン:此処になぜ俺達は集まってるかと言うと理由はこうだ!
   チームの中に、裏切者がいて、そいつは俺達を嵌めようとしている!


ローガン:冗談はよしてくれよ!ベン、何事かと思って集まったら最初に言う言葉がそれかよ!


ミッシェル:ローガンの言う通りよ。私達の中に裏切者がいるなんて冗談じゃないわ!


ベン:待つんだ2人共。話は最後まで聞いてくれ。俺はそいつの正体を暴きたいだけじゃない。
   なぜ、俺達を嵌めようとしてるのか理由が知りたいんだ。


ローガン:確かに俺達のチームが結成されて今年で2年・・・。ようやく形になって来て友情も芽生えて来たのに
     そう言う話を聞くと、今までの事も嘘に思えて来るな・・・。


ミッシェル:待ってよ!私達は最高のチームよ!そりゃー、出会った頃はみんな自分の能力を過大評価し過ぎて
      ぶつかったりもしたわ。だけど、色々な苦難を乗り越えて、私達みんなで上手くやってきたじゃない!


ローガン:それはそうだが・・・ミッシェル、じゃあ、最近の失敗続きはどう説明するんだ?
     この前の銀行を狙った時も、後一歩と言う所で失敗して、危なく捕まる所だったんだぞ。

ミッシェル:それはそうだけど・・・、私達の中にその裏切者がいるなんて、なんか納得出来ない・・・。


ベン:だからこそ、今日ここでそいつも呼んで、正体を暴くのさ。


ミッシェル:どうやってよ?この2年間、そんな妨害行動を起こす様な素振りを見せたメンバーはいなかった。
      そう簡単に正体を出すかしら?


ローガン:それにだ、そいつがもし、俺達に殺意や復讐心を持ってたら・・・どうする?
     此処は見ての通り、高層ビルの屋上。爆破や火事なんか起こされたら
     逃げ場なんて何処にもないんだぜ!


ベン:それも想定内だ。


ミッシェル:どう言う事?私、死ぬのは嫌よ・・・。
      ・・・そうよ!ねえ、ヘリコプターとか用意してないの!?
      爆破や火事が起きても、ビルの倒壊までは時間がかかるわ!
      その間にヘリで・・・。


ベン:ヘリは用意してない。


ミッシェル:え?どうしてよ?それじゃあ私達、どうやって脱出するのよ!


ベン:それはまだ言えない。


ローガン:なるほどな。お前のそう言う所、嫌いじゃないぜ。この俺達ですら
     今は信用出来ないんだな。だから脱出方法があっても教えられないんだろう。
     そりゃーそうだよな。今ペラペラと喋って、見す見す逃げられたんじゃ
     なんの意味も無いよな!

ベン:そういう事だ。それにまだメンバーが全員揃ってない。
   話は全員集まってからだ。

ミッシェル:わかったわ。





ケイト:皆さん、早いんですね・・・。私、集合場所、間違えたりで、遅れちゃいました・・・。


ベン:やあ、ケイト待ってたよ。そうだな、まだマイクが来てないから、取りあえずみんな、
   立ち話もなんだから、用意したテーブルでワインでもどうだい?

ローガン:まさか・・・、毒や睡眠薬とか入れてないよな?

ベン:馬鹿だな。そんな姑息な手は考えて無いよ。良いから、みんな座ってくれ。

ケイト:ローガンさん・・・。あの・・・毒や睡眠薬って・・・?


ローガン:俺達の此処、最近の失敗続きにはどうやら裏切者がいるみたいなんだよ。

ケイト:え?

ローガン:その人物を暴くために今日此処にみんな集められたってわけだ。

ベン:説明ありがとう。ローガン

ローガン:どういたしまして。

ミッシェル:そう言えば此処、他にお客さん、見かけなかったけど、ベン・・・、まさか?

ベン:察しが良いんだな。今日此処で、何が起こるかわからないから、貸切にしたよ。

ミッシェル:このビル丸ごと全部!?はあ・・・、お金持ちのやることには本当、ついてけないわ・・・。

ベン:褒め言葉をどうも。

ミッシェル:皮肉もさらりと受け流し、言葉巧みに人を操って、本当女たらしよね。

ベン:それはミッシェル、君が俺を恋人候補として、意識してるって捉えて良いのかな?

ミッシェル:さあどうかしら?女は真実をそう簡単には語らない物よ。

ベン:俺はそう言うミステリアスな部分も好きなんだけど?

ミッシェル:ありがとう。嬉しいわ。


マイク:うわー、此処からの景色最高!

ミッシェル:馬鹿のおでましね。

ローガン:そうだな。

ケイト:ミッシェルさん、ローガンさん・・・。

ベン:マイク、遅かったな!みんなもう集まってる。早く座ってくれないか?

マイク:えー!もう少しだけこの景色観させてくれよ!

ベン:この席からでも、景色は十分観れるよ。だからそんな所ではしゃいでないで早く来てくれ!

マイク:仕方ないなー!わかったよ。今そっちに行く。
    よっ…と!
    それで、こんな所に集めた理由はなんだい?
    新しいターゲットの打ち合わせかい?

ベン:マイク、ちゃんと落ち着いて聞いてくれ。この前の銀行は覚えているよな?


マイク:ああ、あと一歩のところで失敗した銀行だよね?あれは本当おしかったよねー。
    1千万ドルがパーでガッカリだよ!

ベン:この中にその1千万ドルをパーにした奴がいるんだ。

マイク:なんだって!?

ミッシェル:あーあ、これよ。私、マイクのオーバーリアクションって嫌い。

ケイト:ミッシェルさん・・・。マイクさん、私は好きですよ・・・。
    私と違って感情を表に出して,みんなとコミュニケーションがとれてますし・・・。
    正直、羨ましいです・・・。

マイク:ありがとう!ケイト!でも、褒めても何も出ないからね!

ローガン:はあー、こんなアホなマイクだけど、ミッションの時になると
     どんな難攻不落な金庫や鍵でも、あっという間に開けちゃうんだから凄いよなー。

ベン:その才能を見込んで、このチームに引き抜いたんだ。俺の目に狂いは無かったのだが・・・、
   此処まで能天気で、アホとは思わなかったよ。

マイク:みんな、いくら僕がアホだからって、流石に傷つくんだからね!
    でもまあー、寝たら、すーぐに忘れちゃうんだけどさ!

ミッシェル:それも一種の才能よね。あーあ、私もマイクみたいだったら楽なのかな。

ローガン:アホでもか?

ミッシェル:うーん、その部分はいらないかな。

ローガン:だよなー。

マイク:ちょっと、二人共、酷過ぎだよー。


ベン:最初にマイクと俺でチームを結成して、そこからミッシェル、ローガン、ケイトと増えて
   2年が経つ。正直、俺自身も疑いたくは無かったよ。
   俺達の中に、裏切者がいるなんてさ。

ミッシェル:そうよね。ここ最近は失敗が続いたけど、1年くらい経つ頃は、本当最高だったわよね。
      あらゆる銀行やカジノから、お金を奪って楽しかったわ!

ローガン:俺も同業者とは知らずに、最初に騙されたのがミッシェルだったな。
     その見事なボディーと色気に、まんまと騙されたよ。

ミッシェル:時には女を武器にするものよ。男って本当単純よね・・・。色気のあるドレスを着て、
      ただ一緒にダンスフロアーで踊って、微笑むだけで、コロリと騙されるんだから。

ローガン:だけど、俺の変装は見破れなかっただろ?

ミッシェル:そうね。正体を知った時には驚いたわ。あのダンディーなおじ様の正体が
      こんなに若いハンサムガイだったなんて。

ローガン:変装は俺にとって、一種の美学なんだ。別の人物になって相手を騙す。
     時には、ロマンチックにエスコートして、相手に極上の夢を見せてやるのさ。

ミッシェル:ローガン、貴方ってロマンチストなのね。

ベン:ローガンの変装技術は、間違いなく世界で一番だ。正直、俺のチームに入ってくれたのが
   ビックリなくらいだよ。

ローガン:そんな事ないぜ。俺は一目見て、面白そうだなと思ったから、チームに入ったのさ。
     理由なんてそんなもので良いだろう?


ベン:そうだな。そして、ケイトとの出会いは、図書館の前だったよな?何かブツブツ言って
   歩いてて、おかしな子だなと思ったのが最初だった。

ケイト:そうでしたね・・・。あれは・・・あの建物の距離とか高さを計算してました・・・。


ベン:ケイトは生まれながらにして、目で見ただけで、その建物の構造、高さ、深さなどがわかってしまう。
   本当、驚くべき才能だよ。その才能のおかげで、的確に金庫のある位置まで、ルートを確保できる。

ケイト:ベンさんの・・・お役に立てて嬉しいです。正直・・・最初はチームに入るか悩みました。
    だけど・・・私は人とコミュニケーションをとるのが苦手で・・・
    そんな自分が嫌で嫌で・・・変えたくて・・・、思い切って入りました・・・。

ローガン:でもまあ、最初は驚いたよな。いくら話すのが苦手だと言っても、筆談からだったし。

ミッシェル:あれには本当驚いたわ。この子、チームに入れて大丈夫なのって?

ベン:最初は俺も戸惑ったのは事実だ。だけどケイトも少しずつ打ち解けて話せるように
   なってくれた。本当、嬉しいよ。

ケイト:ベンさん・・・。それもこれも、ベンさんや皆さんのおかげです。

マイク:うーん、ケイトはさ、もっと自分に自信を持てば良いんだよ!
    ファッションとか髪型とか、それにメイクもしたら、見違えると思うだけどなー。

ミッシェル:それもそうなのよね。眼鏡に三つ編みで内気な感じだけど、体型は私と良い勝負
      出来るくらい、ナイスバディーよ。

ケイト:そんな、ミッシェルさん・・・。私なんて・・・そんな事無いですよ・・・。
    でも、このチームに裏切者がいるなんて・・・信じられないです・・・。

ミッシェル:それもそうよね・・・。ベン、いい加減、裏切者をピックアップしてくれないかしら?
      昔話に花を咲かせるのも楽しいけど、このままじゃ、埒が明かないわ。

ベン:じゃあ、そろそろ裏切者を探りますか。

ローガン:それで、ベン、どうやってその裏切者を見つけるんだ?

ベン:それはこれからのお楽しみだ。それじゃあ、カジノ潜入のミッションを思い出してくれ。あの時、なぜ失敗したか、ミッシェル覚えてるか?

ミッシェル:あの時は確か・・・。





【カジノ潜入ミッション 過去】


ローガン:此処が今回の侵入するカジノか、でかいな・・・・。

ミッシェル:どんな所でも変わらないわ。さぁ、行くわよ。

ローガン:あぁ。





従業員:いらっしゃいませ、お客様、招待状を拝見いたします。

ミッシェル:招待状ですわね、確か主人に渡したと思うのですが・・・

ローガン:大丈夫、招待状なら此処にある。今日のパーティー楽しみにしてましたよ。

従業員:確認いたしました。こちらがお客様のIDとなります。このIDは、再発行は出来ませんので、くれぐれもお気を付けください。
    それでは、どうぞ、中にお入りください。

ローガン:どうも。







ミッシェル:さすがマイクの作った招待状ね。怪しまれずに通れたわ。

ローガン:そうだな。だが油断禁物だ。この建物、相当なセキュリティーがされている。警報機がなれば
     俺達、あっと言う間に蜂の巣にされかねないぞ・・・。



(2人の会話を聞いていた諜報部チーム(大型バンの中))


マイク:蜂の巣にされたら洒落にならないよね!でもお二人さんなら、華麗によけるだろうし、
    それも一度見て見たいかも!

ベン:マイク、冗談はそこまでだ。もしもの時の脱出ルートは確保しているのか?

マイク:僕を誰だと思ってんだい?いつも通り、データーで2人の端末に送ってるよ。

ベン:と言うわけだ。聞こえてたな、ローガン、ミッシェル。

ミッシェル:バッチリ聞こえてたわ。マイクのアホが蜂の巣になるのを見たいと言ってたことも。


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